柳沢の町を元気に 「やぎさわマーケット」に2100人超
西東京市の柳沢地域の魅力を知ってもらおうというイベント「やぎさわマーケット」の2回目が4月16日、西武新宿線西武柳沢駅南口の「せせらぎ公園」で開かれた。夏を思わせる青空の下、地元の商店、住民などが食品や手作り商品などを販売。ステージなども開かれ、会場は2100人を超す家族連れなどで賑わった。
西武柳沢駅周辺地域は、市内5駅の中で日常生活品の購買率が約3割と最も少ない地域であることが、西東京商工会らが市内商業者と消費者を対象に3年前から行ったアンケート調査(東京都「多摩地区の商業便利度向上事業」)で明らかになった。調査に協力した、地元の中小企業診断士や商店主、住民などがこの結果を受け、町おこしの一環として「やぎさわお買い物便利度向上実行委員会」を立ち上げ、やぎさわマーケットを企画運営している。
当日は、地元の駄菓子屋「ヤギサワベース」、手作りクラフトビールを提供する「ヤギサワバル」、キッチンカー「88DINER」、など全47ブースが出店。射的、ハンドメイド布雑貨・おもちゃの販売、野菜ポットの制作体験、バルーンアートなどのほか、生ビール、イタリアン料理、珈琲、クッキーなどの飲食ブースも並んだ。
公園内にあるローマ風の石の円形ステージでは、「やぎさわの歌」を作った地元アーティストなど9団体のバンド演奏があり、ベリーダンスや落語なども披露された。
同実行委員会委員長の板橋昭寿さんは、「今回は前回の2倍近い来場者があり、好評をいただきました。商店と消費者の交流が進み、柳沢の商店街が元気になって、買い物しやすい場所になればいいです。それには住民自らが、利用しやすい商店街を作る、積極的な働きかけが必要。今後も継続的に開催していきたい」と話していた。
(柿本珠枝)
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・やぎさわマーケット(facebook)
【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。