自動通話録音機が被害防止の切り札 振り込め詐欺など7月で早くも30件

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2017年8月28日

西東京市記者会見。中央のマイク前が丸山浩一市長(田無庁舎)

 多発する振り込め詐欺など西東京市内の特殊詐欺被害は今年7月時点で30件、総額は7400万円に上り、前年1年間とほぼ同じ規模になった。このため市は警告メッセージをあらかじめ流す自動通話録音機200台を10月から高齢者世帯を中心に無料配布する。昨年の配布世帯の被害はゼロ。防止対策の切り札として期待されている。8月28日に開いた西東京市の記者会見で、丸山浩一市長らが明らかにした。

 この録音機は電話機と通信回線との間に設置、通話内容を自動録音する。しかも着信音が鳴る前に相手に警告メッセージを流す。悪意の相手だとそこで通話を断念。会話させないのが被害防止の決め手という。

 危機管理室によると、昨年は245台を設置したところ、被害に遭った世帯はなかった。坂本眞実室長は「これまで警察に相談した方々もいます。田無署など関係者と連携して、こういう方々も含め被害の心配のある65歳以上の高齢世帯を中心に200台の配布先を決めたい。都全体でも、この録音機は絶大な効果を上げていると聞いています」と話している。

 田無警察署の集計値によると、西東京市の特殊詐欺被害は昨2016年が31件、被害総額約9000万円。2015年は30件、約1億1000万円だった。今年は7月で既に30件とこの2年を上回るペースで起きている。

 西東京市は昨年8月、東久留米市や田無警察署、田無地区防犯協会連合会などと「特殊詐欺及び危険薬物の根絶等に係る協定』を結んだ。今年7月には「特殊詐欺根絶イベントin西東京」を開催するなど、被害防止に力を入れてきた。

 問い合わせは、西東京市危機管理室、電話042-438-4010。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・『特殊詐欺根絶イベントin西東京』開催のお知らせ(西東京市Web
・市内の重点犯罪発生状況(田無警察署集計値)(西東京市Web

 

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