「分室ひよっこ」廃止へ 田無第三学童クラブ新設 文教厚生委で条例改正案可決

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2017年9月12日

こどもの発達センター「ひいらぎ」のある住吉会館

 西東京市議会第3回定例会の文教厚生委員会(浜中義豊のりかた委員長)が9月11日に開かれ、西原保育園内にある児童発達支援通所施設「分室ひよっこ」廃止や「田無第三学童クラブ」新設などを盛り込んだ条例案をそれぞれ可決。東町テニスコート閉鎖に伴って新コートを早期に求める陳情、民間法人による身体障害者のグループホーム誘致促進の陳情も全員の賛成で採択された。

 健康課の説明によると、「ひよっこ」は旧田無市時代に設置。西東京市になってから2011年に住吉会館内のこどもの発達センター「ひいらぎ」の分室となり、最近は通所希望者が減少していた。いま在籍する12人全員が来年度に就学する。ひよっこは今年度で廃止。ひよっこで実施していた課題別学習は統合先の「ひいらぎ」の定員増員で対応するほか、発達支援コーディネーターを増やし、市内の幼稚園や保育施設への訪問を強化するという。採決では全員が廃止に賛成した。

 

第三学童クラブは田無小学校内に出来る

 

 田無第三学童クラブは定員50人。児童青少年課の説明によると、田無小学校は現在増改築工事中。増築終了後、空いた普通教室2室を改修、来年4月から使用する。原則として小学生低学年(1~4年生)を受け入れる。今年4月1日現在、近隣の田無児童館にある田無学童クラブは62人(定員52人)、田無小敷地内の田無第二学童クラブは定員50人に対して94人が入所するなど過密状態が続いていた。全員が賛成して条例改正案を可決した。

 身体障害者のグループホーム誘致の陳情も全員の賛成で採択された。障害福祉課によると、知的障害者や精神障害者のグループホームは市内に37ユニットあるものの、身体障害者のグループホームはない。青柳元久障害福祉課長は旧泉小学校跡地に予定される障害者福祉サービス事業所には「必須項目として(身体障害者の)グループホームを設置する方向で調整している」と述べたほか、「市の障害者基本計画や第4次障害障害福祉計画でも重点推進方針として地域で暮らすまちづくりを掲げている」と語った。車いすの人などが傍聴席で熱心に審議を見守っていた。

 

10月末で閉鎖される東町テニスコート

 東町テニスコートは10月末の閉鎖が決まっているため、陳情は「同地域の近くに、新しいテニスコートの早期設置」を求めている。同コートの利用率は2015年度実績で87.3%に上るなど「市民に親しまれていた」と市側も認めるほどだった。

 コートをあたらに築造すると、市の見積もりで約1億円、年間管理費は約450万円という。旧泉小学校跡地は既に活用方針が決まり、近くの候補地も課題が多い、などの説明がスポーツ課からあった。「趣旨採択にしてはどうか」などの意見も出たが、結局採決となり、全員の賛成で採択された。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・付議案件・結果(平成29年第3回定例会)(西東京市Web

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