Print This Post Print This Post

「東京19区で統一候補を」 西東京市民らが野党3党に要請

By in 選挙 on 2017年10月8日

野党3党に送られた要請2項目の全文

 総選挙の公示を10日に控え、各地で安保法制と憲法への姿勢を軸にする統一候補擁立の動きが広がっている。西東京市は小選挙区の東京都第19区だが、野党候補はまとまっていない。10月7日夜に開かれた市民らの会合で、野党3党が共通政策を確立して統一候補を立て市民とともに戦うよう求める要請書をまとめ、日本共産党、立憲民進党、自由党に送った。

 新しい区割りで東京19区は西東京市、小平市、国分寺市の3市が残り、国立市は21区に回った。今回19区から立候補が予想されているのは松本洋平氏(自民)、末松義規氏(立憲民主)、杉下茂雄氏(共産)の3人のほか、希望の党は画家の佐々木里加氏を公認した。前回選挙で当選した松本氏は西東京市で3万5000票を獲得。当時民主党だった末松氏は3万票、共産党候補は約1万2000票だった。

 この日の会合を主催した市民グループは末松氏、杉下氏のほか、市長選、東京都議選で野党共闘に参加した自由党の19区総支部長渡辺浩一郎氏にも出席を要請した。しかし出席したのは末松氏だけ。杉下氏は都合が付かず、渡辺氏からは連絡がなかった、との報告だった。

 

19区の候補者統一が熱心に話し合われた(西東京市民会館)

 

 末松氏は9月25日に民進党に離党届を提出した。立憲民主党の公認候補の一員として発表されたのが10月6日。会場からはこの間、希望の党に「ぶれた」のではないかとの質問が相次いだ。

 末松氏は「無所属だと厳しいため迷いがあった」と述べた上で、「この2年ほど国分寺市の『9条の会』など市民と一緒に国分寺駅頭で毎月、安保法制反対、憲法9条を守る活動をしてきた」「民進党が希望の党に合流することになったのは、離党申請を提出した後の出来事。離党後に希望の党の政策が明らかになった」と説明した上で、「希望の党関係者と会ったこともないし、例の”奴隷契約書”(政策協定書)をもらったこともない」などと基本姿勢は変わらないと述べた。

 離党の切っ掛けとして末松氏は、6月の国分寺市長選挙で再選を目指した現職市長(自民、公明推薦)に対し、新人の元副市長を民進、共産、自由、社民、生活者ネットが野党共闘で戦った経緯をあげた。これまで末松氏を資金面でも支えてきた組合側は現職市長支持のため関係が悪化した。民進党本部側に頼んでも調整に動いてもらえないなどの事情から離党せざるを得なかった、などと話した。

 質問が続いたけれど、「ここは末松さんとの対話集会ではない。市民とともに野党共闘をどう実現するかを話し合いたい」との発言があり、会場から拍手が起きた。それでも遣り取りが続いたため、司会団の一人が「ここは糾弾の場でないし、末松さんから話を聞く会でもない」と舵を切り直した。

 南町から来たという男性は「近所のお年寄りが話したことを伝えたくて、こういう席に初めて参加した」と前置きした上で、「お年寄りは戦争を知っている。子どもや孫の世代に戦争を体験してもらいたくないんです。(統一候補が)まとまらなければ結果は決まりです。負けると分かっている選挙に、お年寄りは行きません」と身近な情況を伝えた。

 政党や候補者への注文も出た。「(共産党の)杉下さんの街頭演説を聞いたが、とても立派でした。しかし立憲民主党など野党と共闘するのが共産党の方針なのに、なぜ動きが出てこないのか」「候補者同士がじっくり話し合えばいい」「協定書を結び、ぶれないでほしい。それが大前提」「選挙の共闘を最終的に調整、決定するのはやはり党中央です。話し合いを進めてほしい」…。候補統一への要望が次から次へとあふれ出した。

 それと同時に、末松氏の人柄を褒める発言には「特定の人を候補者に推薦する場ではない。話の方向が違う」との言葉が飛んだ。「野党共闘というと、共産党候補が下りるような話になるのはおかしい」との意見も出た。司会団の一人山口あずささんは選挙権、被選挙権を取り上げて「選挙権とともに、立候補する権利、被選挙権は基本的な人権です。候補統一というと、誰かに下りろということになる。その重さを自覚する必要があると思う。それでも私も統一してほしい」と訴えた。

 この間野党共闘を進め、調整にまわってきた西東京市議の森輝雄氏が発言を求め、候補者との話し合いを持った経緯を述べたあと、「しかし統一候補をまとめられないのが残念です」と語り、「衆議院選では私たちは2票もっている。小選挙区と比例区です。小選挙区で候補を立てた政党は、比例区では別の政党に投票するよう訴える。私は棲み分けを薦めているんです」と述べると、大きな拍手が起きた。

 発言は曲がったり逸れたりするたびに方角を切り直し、最後に野党3党に候補者統一を緊急要請することになった。ホワイトボードに書かれた「安保法制と立憲主義の回復を求める有権者有志からの要請」に26人の参加者が署名した。
 主催者によると、当日の参加者は出入りを含めると40人を超えたという。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・東京19区緊急会議 in 西東京(facebook
・市民と野党をつなぐ会@東京(HP
・衆議院(小選挙区選出)議員選挙(東京都第19区)候補者別得票数(西東京市Web
・平成26年 衆議院(小選挙区選出)議員選挙公報(東京都第19区)(PDF形式:1.48MB


One thought on “「東京19区で統一候補を」 西東京市民らが野党3党に要請

  1. 師岡武男
    1

    共産党の立候補取り下げの英断を期待します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA