多摩初の「シニア向けお仕事説明会」 西東京市とセブンイレブン

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙暮らし オン 2017年10月30日

レジ打ちを体験する

 西東京市は10月24日、高齢者の就労を促進するため、市内にあるコンビニエンスストアセブンイレブン・ジャパンの店舗と就労を希望する高齢者のマッチングを行う「シニア向けお仕事説明会」を田無庁舎で開いた。都内では中野区に続き2例目、多摩地域では初の取り組みとなる。

 説明会は、同市とセブンイレブン・ジャパンが、昨年12月に締結した「地域活性化包括連携協定」に基づき実施され、ハローワーク三鷹も協力した。おおむね60歳以上の44人の男女が、セブンイレブンから業務内容の説明を受け、レジ打ちも体験。ハローワークは、就労相談や紹介状の発行などもした。

 説明会の冒頭、西東京市企画部の古厩忠嗣参与・企画政策課長が「連携協定は、子どもの見守り、地域の安全安心などの地域課題や超高齢社会への新たなアプローチになります。この取り組みは地域活性化につながると信じています」と挨拶した。

 

セブンイレブン星野さんが説明

 

 次にセブンイレブンの仕事をイメージしてもらおうと、実際にシニアスタッフが働く現地密着の映像を見せた。会の進行を務めるセブンイレブン・ジャパン西東京ゾーンの星野浩伸さんは、「お客さまの年齢層が上がっているので、丁寧な対応で地域情報にも詳しいシニアスタッフは、お客さまに喜ばれています」と付け加えた。

 今回は市内13のセブンイレブンの店舗が求人を申し出た。その中のひとつ、西東京向台5丁目店の久保健司オーナーは「シニア世代の方は、初めは仕事を覚えられるか不安をお持ちですが、一つひとつハードルを越えてもらえれば大丈夫です。他のスタッフも一緒に進めてくれます」と激励した。

 業務説明の後、市内のセブンイレブン加盟店の社員が、参加者の質問や面接の希望などを聞く個別相談を受けた。熱心に話を聞く参加者からは「相談してよかった」との声が聞かれた。

 

セブンイレブン社員による個別相談

 

 会社を定年退職した60代の参加者は、「家で遊んでいてもしょうがない。地域に役立つ仕事もあることが分かったので、お役にたてればと思います」「退職後やりたいことを終えたので、継続的に無理なく働ける社会に関われる仕事をしたいと思い参加しました。出来そうだったら遣らせていただきたい」と話していた。
(柿本珠枝)

 

【関連リンク】
・西東京市シニア向けお仕事説明会の開催 セブン‐イレブン・ジャパンとの包括連携協定(西東京市Web

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

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