暮らしを楽しむ、地域をつなぐ にわジャム2017の2日間

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2017年11月3日

 西東京市と東久留米市にまたがるひばりが丘団地に「ひばりテラス118」が出来てから2年。そこを拠点に活動しているコミュニティー団体「まちにわ ひばりが丘」が10月28日と29日の2日間、年に1度のお祭「にわジャム2017」を開きました。台風の影響で雨と風が強かったのに、多くの人たちが集まって楽しいイベントになりました。ボランティアスタッフとして参加した白井真純さんと渡邉篤子さんの報告です。(編集部)

 

<雨でも賑わいを見せるマルシェ>
 会場となったひばりテラス118では、設営中から小雨が落ちて来ました。
 それでも総勢20人程のスタッフの中には熱気が溢れ、少しでも自分たちが楽しもう、来場者に楽しんでもらおう、という気持ちで準備が進められました。

 マルシェのオープン時刻になると家族連れが次々と来場。陶芸ワークショップ、ハンモック編みワークショップ、キャンドル作りなどの体験や、手作りのアクセサリーや雑貨のお買い物をしていました。

 

自分でオリジナルのハンモックを編む(撮影=佐藤正美)

 

 中でもひばりテラス118と連携している茨城県笠間市ブースの「焼き栗」は大人気。特大のホクホクの焼き栗をスタッフも仕事をしながらほおばりました。また、今年初お目見えのキッチンカーや、フードコーナーで買ったお昼ご飯を外のテントで楽しむ方も多く、お昼を過ぎても館内は賑わっていました。

 

笠間市名産の焼き栗に来場者も集まります(撮影=佐藤正美)

 

 そんな中、サプライズで東久留米市の並木市長が来訪し、参加者や出店者と会話をしたり、一緒にフォトフレームにおさまっての写真撮影をしたりする場面も。小雨のなかでも交流が生まれていました。

 どのコーナーも屋内のため広くはありませんでしたが、狭いが故に出店者同士が話し易く、お客さんとも話が弾みました。ご自身の愛犬のために作っているうちに「こんなに沢山できちゃって」と話すハンドメイド雑貨の作家さんとは犬の話で盛り上がりました。
 ボランティアとして参加し、ほぼ一日中お手伝い下さったご夫婦は「普段出会う機会の少ない方々と話ができて楽しかった」と話していました。

 

<映画にジャズライブ。それぞれの時間を楽しむ夜>
 夕方からはアニメの上映会。3回目となるにわシネマ「風のように」上映会は雨天のためひばりが丘団地の南集会所で行われました。参加者は少なかったものの2歳児からシニアの方が監督とプロデューサーと一緒に鑑賞しました。参加者の方からは「作品にひばりが丘の将来を重ねて10年後を想像した」という感想も。また、この映画のプロデューサーを務めたアニメ制作会社エクラアニマル社長の豊永ひとみさんは「これからも自主制作にこだわってアニメを作っていきたい」と熱い思いを語っていました。

 

 1日目の締めくくりは、「BAR,118 ジャズナイト」。ひばりが丘パルコ主催の「ひばり文化祭」のステージを終えて「MAMI & THE HOT STREETS」が駆けつけてくれました。こちらはやはり大人の皆様の時間。コンマコーヒーで食事と共にグラスを傾け、ジャズライブを楽しんでいました。最後は手拍子、歓声も上がり、ライブハウスの様な盛り上がり。演奏も更に熱くなりました。

 

館内に美しい歌声が響く(撮影=浅見美沙)

 

<新たな暮らしの楽しさに触れる>
 29日も雨が続き、目玉イベント「まちにわ食堂」は中止、「ハロウィンスタンプラリー」もひばりテラス118でお菓子を配布する縮小版となりましたが、絵本やテレビのキャラクターに扮したちびっ子が会場を賑やかにしてくれました。

 

ひばりテラス118でコスプレ撮影会が行われました(撮影=佐藤郁)

 

 フードエリアでは、ひばりが丘団地エリア内に住む女性陣が、ボランティアで南三陸の工房から送られてきたパンと海産物を販売する新しい取り組みがありました。「久しぶりに家の外で働くことは新鮮な体験だった」と話していました。

 ワークショップでは、ガジュマルの植え替えにいそしむ実行委員会メンバーの姿も。クリスマスリースやキャンドルを作成したり、よもぎ入り足湯で暖まったり、思い思いに過ごす参加者の皆さんの様子が印象的でした。

 

様々な物販とワークショップが展開されました(撮影=佐藤郁)

 

 こうして2日間のイベントが終了し延べ500人以上が来場しました。
 NIWA JAM(にわジャム)という名前には「参加者、街の皆さんが混ざり合って交流できる場」「楽しいものを詰め込んだ場」という意味が込められています。

 日常の様で、非日常的な雰囲気もある、まちの暮らしを楽しむモノ・コトをぎゅっと詰め込んだ2日間。ワークショップも、美味しい物も、ライブ演奏も今、ここでだけ味わえる楽しさ。新たな暮らしの楽しさに触れる機会となりました。

 初めてボランティアとして参加した住民も多く、挨拶を交わし、困った時には助け合えるご近所付き合いを育てていこう、という「まちにわひばりが丘」の活動にさらなる勢いをつけるイベントとなりました。
(白井真純、渡邉篤子)

 

【関連リンク】
・まちにわひばりが丘(HP
・NIWA JAM 2017 つくる! つながる! ひろげてく!(特設ページ

 

【筆者略歴】
 白井真純(しらい・ますみ)
 2年前より東久留米市ひばりが丘団地在住。IT企業勤務。夫ともに、一般社団法人まちにわひばりが丘「まちにわ師」1期生。にわシネマ担当。
 渡邉篤子(わたなべ ・あつこ)
 ひばりが丘在住約30年。音楽教室講師の傍ら公民館等の音楽活動に関わる。「まちにわ師」2期生。コミュニティメディア「AERU」担当。

 

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