桜木市議が東久留米市長選に出馬表明 市民主導の共闘で並木市政と対決へ

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2017年11月9日

「市民が主役、市民参加のまちづくり」を表明した桜木善生氏(東久留米市商工会館)

 12月に予定される東久留米市長選挙に、市会議員の桜木善生よしお氏(社民)が無所属で出馬する。11月9日に開かれた記者会見で表明した。社民党、共産党と同市議会会派の市民自治フォーラムが推薦し、立憲民主党、自由党などに推薦を依頼する。

 市民団体「新しい市政を創る会」(矢倉久泰ら共同代表6人)が準備会段階の今春から市民や市議会の「非市長会派」議員、政党と話し合いを重ね、9月になって桜木氏に出馬を要請するなど市民主導の候補者選考を進めた。自民党と公明党の推す現職の並木克巳市長は既に再選出馬を表明しており、対決の構図が鮮明になった。

 市民団体との政策協定に触れながら、桜木氏は「安倍政権の下で改憲勢力が衆議院で3分の2を占めるようになった。いまこそ地域から平和を守り、憲法を暮らしに生かすまちづくりをすすめたい」とまず述べた。そのうえで「待機児ゼロの実現」「公立保育園を廃止する民間化を止める」「中央図書館の指定管理者制度導入を市民参加で見直す」などと表明。「再生エネルギーを増やし、原発に頼らない社会を築き」「湧水の保全、緑地と農地を守る」「有料化されたごみ袋を値下げする」などとも語り、市民参加と情報公開を進めて「市民が主役のまちづくり」を強調した。

「市民参加の市政を」と話す矢倉久泰さん

 「新しい市政を創る会」の共同代表矢倉久泰さんは「これまでは政党が候補者を選んできた。今回は市民による市民のための『まちづくり』を進めたいと考え、5月に準備会を立ち上げた。8月に市民の意見交換会を開き、9月には政策学習会を開いて政策作りを進めてきた。いまの市政は市民の意見を聞かずに公立保育園廃止などを決めた。桜木さんは32年間の議員生活で東久留米の市政を広く深く知っている。私たちが望むまちづくりを実現するにはうってつけの方に(出馬を)引き受けていただいた」とこれまでの経緯を話した。

 桜木氏は大分県出身の67歳。市内の障害者施設職員を経て1983年以来9期当選し、市議会副議長、厚生、総務、建設、議会運営委員会などの委員長を務めた。桜木氏は無所属出馬となったことから「すでに社民党に離党届を提出した」と話している。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・東久留米市長選挙・市議会議員補欠選挙の日程、立候補予定者説明会の開催を決定しました(東久留米市

 

北嶋孝
(Visited 880 times, 1 visits today)

桜木市議が東久留米市長選に出馬表明 市民主導の共闘で並木市政と対決へ」への1件のフィードバック

  1. 1

    政党名、人名の誤記を訂正し、語句を補足しました。(編集部)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA