公民連携の新型施設建設方針明らかに 老朽化の市民会館は閉館へ

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2017年11月17日

 

老朽化の進む西東京市民会館

 西東京市議会の全員協議会が11月13日に開かれ、老朽化が進む市民会館は「しかるべき時期」に閉館し、その後に「必要な活動場所」を確保する公民連携の新型施設建設方針を検討していることが明らかになった。民間施設と公共エリアをどのような手法や形態で組み合わせるかなど来年3月までに方針を決定する。中央図書館と田無公民館は現在の建物を耐震改修する。

 丸山浩一市長は市民会館について「将来の行政需要を見すえ、市民サービスの維持・向上、財政効率化の観点から『官民連携による必要な活動場所』の確保が望ましい」と指摘。図書館と公民館は「既存施設の有効活用の視点から、耐震補強とともに老朽化対応と利便性向上に配慮した施設改修が望ましい」と述べた。今後は公民連携の先行事例などを調査研究し、耐震対応が迫っていた3館について「今年度末を目途に方針を決定したい」と述べた。

 

手前が中央図書館、奥が田無公民館

 

 説明に立った文化振興課の田中彰課長は、昨年2月に提出された合築複合化基本プラン策定懇談会の「提言」に触れながら、「施設規模や官民の割合などはまだ考えていないけれども、庁内検討で(学習・練習・創作などの)活動の場600㎡、共有スペース200㎡の計800㎡程度を確保する案が出ている。しかし民間事業者の採算性の問題もあり、予算抑制する方向で建設手法なども併せて調査研究したい」と話した。

 公共施設が増えるのではないかとの懸念に対し、生活文化スポーツ部の小関俊典部長は「市民会館をそのまま建て替えるのではなく、官民連携によって必要な活動場所を確保したうえで、公共施設の延べ床面積は縮小する方向で検討している」と述べた。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・西東京市民会館・中央図書館・田無公民館の建て替え等について(2017年7月1日)(西東京市web
・西東京市合築複合化基本プラン策定に向けた提言(2016年2月、PDF)(西東京市web

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