「笑うまちには、福きたる」 西部地域協力ネットワーク発足

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2018年2月26日

祝辞を述べる丸山浩一市長

 西東京市西部の住民組織や関係団体などが助け合い地域づくりをする「西部地域協力ネットワーク」(通称 にしにしnet.)が2月21日、発足した。市内4地域のうち2つ目。西東京市役所会議室で開かれた設立総会には、自治会代表者や福祉団体、地域の小学校校長など25団体35人が参加した。

 当日、会場に来賓として招かれた丸山浩一西東京市長は「まちづくりは地域づくりです。地域づくりは住民のみなさんでなければできません。情報共有し知恵を使いながら進めていくのを後ろの方から支援できればと思っています」と祝辞を述べた。

 続いて、会則、設立趣意書、活動内容などの議案が諮られた。会則案の活動方針には、「笑うまちには、福きたる にしにしnet.」というキャッチフレーズが記されている。住民誰もが安心して楽しく過ごせる居心地よい地域であれば、きっと笑顔あふれるまちになる、という思いが込められている。

 

小関俊典生活文化スポーツ部長(右端)の発声で乾杯する参加者

 

 活動内容案には、程よい距離感の「顔のみえるご近所ネットワーク」をつくる、とある。参加の敷居を低く、気軽に情報発信・共有できるよう、会のフェイスブックやホームページを開設。地域情報や防災情報などを提供する。

 参加者からは「会の定例会などに参加できないときは、提案や意見はどのように伝えればよいか」といった質問や「ホームページなどに掲示版や意見箱を設置して、話題の中身が見えるようにしてはどうか」など積極的な意見があがった。その後役員が選任され、全ての議案が承認された。

 総会を終え、同ネット代表に選ばれた、谷戸商店街協同組合副理事長の山崎明さんは「にしにしネットは産声をあげたばかりです。役員はみなさんのご意見要望を吸収して地域に広げていく音頭とりをします。主役は地域のみなさん全員です。和やかに、決めるときは決めていきます」と笑顔で話した。

 西東京市は、市内の日常生活圏を4つの地域に分け、同ネットワークを順次立ち上げている。地域の各分野の団体が情報共有して連携する仕組みで、市民が自立して住みよい地域づくりを目指す。

 

市内の4地域(「西東京市地域コミュニティ基本方針」
(平成25年3月)から)(クリックで拡大)

 

 西部地域協力ネットワーク(芝久保町、西原町、緑町、谷戸町、ひばりが丘)は、2016年2月に設立された南部地域に続く。同年12月から設立に向けた話し合いを開始。南部地域の会議を視察交流し地域課題を抽出。運営方法などを学んできた。翌年度には設立準備会を立ち上げ、会則や活動内容などを協議してきた。
(柿本珠枝)

 

【関連リンク】
・「西部地域協力ネットワーク」(通称 にしにしnet.

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

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