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下保谷の屋敷林で観桜会 約300人が来場

By in 歴史・文化, みどり-環境 on 2018年4月3日

屋敷林のソメイヨシノ

 西東京市の下保谷四丁目特別緑地保全地区(旧高橋家屋敷林)で4月1日、観桜会が開かれた。同市が屋敷林を守るボランティアの協力を得て初めて実施した。通常は一般公開されない同保全地区には親子連れなど約300人が訪れ、歴史ある緑地の魅力を堪能した。

 この屋敷林はかつて、有力農家の一つで組頭(くみがしら)を務めた高橋家が所有しており、江戸期から代々受け継がれてきた。面積は1haを超し、都内でも引けを取らない広さだと言われている。

 当日は、同屋敷林の保存活動を続ける「高橋家屋敷林保存会」や「屋敷林の会」、近隣自治会などから約30人が参加。屋敷の歴史を説明したり活動を紹介したりした。敷地内で行った自然観察会には約160人が詰めかけ、同保存会の案内で林の中を探索した。シラカシ、スギ、クヌギ、ケヤキ、竹林など生活に有用な木々がゾーンに分けて植栽されている。昆虫や野鳥も多く生息し、夏にはカブトムシなども見られる。案内役の同会会長の高橋俊郎さんが「上を見上げてください。高木の合い間に山桜が見えますよ。屋敷林の魅力のひとつです」と話す。樹齢約100年だという。参加した女性は「近くにこんな自然があるなんて驚きました。また来たい」と話していた。

 

屋敷林正面入り口

自然観察会に出発

 

 敷地の東側には、散り際のソメイヨシノがピンク色の花びらの絨毯を敷き詰めていた。屋敷林の会代表の萩原恵子さんは、「同じソメイヨシノでも植えた場所が違うと咲き方も違い、1本1本に個性があります」と笑顔で語った。

 南側には野草園がある。ボランティアが10年以上前に家主から場所を借りて野草を育てている。来場者はボランティアの説明を聞きながら、ミズバショウ、ヒトリシズカ、タンチョウソウなど100種類以上ある野草を丹念に眺めていた。

 

樹間からヤマザクラが見える

屋敷林で伐採した竹を提供 四季折々の写真展

 

 同保存地区は、西武池袋線保谷駅北口から約400mに位置し、都市化が進む駅周辺の豊かな自然を残そうと、同市は2012年に特別緑地保全地区に指定した。翌年から5年間かけて買収し、昨年12月に全ての土地を取得。市の所有になった。

 観桜会を担当した同市みどり公園課の安達豊係長は「想像以上にの多くの方にお越しいただきました。関心をもっていただけて嬉しいです。今後どのように保存地区を開放したらよいか考えなければいけないと実感しました。秋には屋敷林の紅葉を予定しています。期待してください」と話していた。
(柿本珠枝)

 

【関連リンク】
・観桜会【下保谷四丁目特別緑地保全地区】(西東京市Web

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

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