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子どもげきじょう西東京、6月総会で30年の幕閉じる

By in 子育て・教育, 集会・運動 on 2018年5月8日

「ニュース」5月号(クリックで拡大)

 子どもげきじょう西東京(権藤成代表)は今年6月17日の定期総会で、創立以来30年の活動を終えて解散する。会員の減少などから活動継続が難しくなった。総会前に開かれる「30周年お別れの会」実行委員会で、最後を飾る企画の準備が続いている。

 子どもげきじょう西東京の前身、保谷子ども劇場が発足したのは1988年10月29日。清瀬子ども劇場の旧保谷市在住メンバーが中心になって設立した。現在代表を務める権藤さんはそのとき事務局長だった。「子どもと一緒に楽しい芝居を見よう、みんなで活動しようと呼び掛けると、当時は応えてくれる人たちが大勢いた」という。最盛期は750人を超える会員がいた。

 設立当初の観劇会場は市の体育館だった。雨が降ると、屋根を叩く雨音で舞台の様子が聞こえなくなるときも。このため市民文化会館の早期建設を求め、約5700人の請願署名を集めて市や議会に働きかけた。運動を積み重ねた結果、98年5月にこもれびホールが完成。子ども劇場の拠点ともなった。

 

建設運動が実って出来た「こもれびホール」。今年20年を迎えた

 

 2001年に保谷市と田無市が合併して西東京市が誕生し、現在の「子どもげきじょう西東京」になった。この30年、多くの人たちが活動に参加し、それぞれ貴重な経験を子どもたちとともに共有してきた。

 市内下保谷の小田桐孝子さんは入会して20数年。「子ども4人と夫婦で入会しました。3人以上は会費半額で助かりました」(笑)。「子どもが舞台に引き付けられてどんどん前に出て行く光景が好き」だった。帰宅途中に家族みんなで話が弾む。「そういう経験に元気をもらいました。共働きだったこともあり、子育てを子ども劇場の仲間に教えてもらった」と語る。

 「お別れの会」実行委員長の本橋初美さんは、いま大学生の子どもが小学校時代、一緒に舞台を見始めた。「子どもも私も楽しい体験をさせてもらった。次第に活動の企画や後方支援に参加するようになった」という。「解散すると娘に話したら『続けたらいいのに』と言われた。楽しい思い出だったのでしょうね」。うれしさと寂しさが入り交じる言葉だった。

 

こもれびホール20年のパネル展示から

 

 しかしバブルがはじけ、社会の停滞期に入ると年を追うごとに会員が減少。2010年前後には二桁になり、いまは20人余りになってしまった。「子どもたちが新しい世界と出会い、文化体験を重ねるには、親がお金を出してくれなければ実現できません。不景気がジワジワ影響した」「子どもの遊びも変わって、興味はいまゲームに移ってしまった」と権藤さん。地域の自主活動は手間も時間もかかる。父母の共働きが当たり前になって活動条件も厳しくなる。子ども会員も少なくなった。子どもげきじょう西東京のfacebookは5月8日のお知らせで「この春に最年少会員が高校を卒業し、子どもたちの成長とともに一つの役目を終えるときを迎えました」と振り返っている。

 昨年6月の定期総会で、1年後の解散が決まった。その後、オペラシアターこんにゃく座公演の関連企画で、「森をうたう!」ワークショップを11月に開くなど活動を続けてきた。

 

「お別れの会」案内状

 

 月日はあっという間に過ぎ、別れのときが近づいてくる。
 「30周年お別れ会」は6月9日(土)午後3時から保谷こもれびホール(小ホール)で開かれる。「新旧会員や関係団体に集まっていただいて、30年を振り返りたい」と権藤さん。子どもげきじょうから育った俳優、歌手、演奏家らも駆けつける。正式解散は、6月17日の総会の予定。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・子どもげきじょう西東京(facebook

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