小平市のごみ有料化は来年4月から 市議会で条例改正案可決

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙環境・災害 オン 2018年6月29日

 小平市議会本会議が6月28日に開かれ、「廃棄物の減量および処理に関する条例」改正案を賛成多数で可決した。家庭ごみ有料化が2019年4月から実施されることが本決まりとなった。多摩26市のうち、25番目の有料化。未実施は武蔵村山市だけとなった。

 条例改正によって、燃やすごみと燃やさないごみの手数料は1リットル当たり2円、プラスチック製容器包装は同1円となった。購入することになる指定収集袋は、燃やすごみと燃えないごみがそれぞれ5リットル(10円)、10リットル(20円)、20リットル(40円)、40リットル(80円)の4種類。プラスチック製容器包装はそれぞれ10リットル(10円)、20リットル(20円)、40リットル(40円)の3種類となる。

 来年4月の有料化とともに、戸別収集への移行も予定。現在10~20世帯ごとの集積所に出す方式を変更する。戸建て住宅は、各戸の敷地に出すことになる。

 資源循環課によると、市民説明会は8月から9月にかけて開く。指定収集袋の販売店を今後150店舗程度を確保したうえで、ごみの出し方カレンダーとパンフレットを来年1~2月に市内全戸に配布予定。2月から3月にかけて袋を売り出す予定となっている。

 

記者会見で語る小林正則市長

 

 小平市の小林正則市長は6月28日開いた記者会見でごみ有料化の条例改正可決について「2001年に東京都市長会で有料化を申し合わせてからの課題だった。市長になった当初は有料化に反対だったが、その後検討を重ね、なんとか最後から2番目にできた。説明会などで市民のみなさんにきちんと話していきたい」と述べた。

 公益財団法人東京市町村自治調査会がまとめた「多摩地域ごみ実態調査 平成28年度統計」(平成29年10月)によると、ごみ有料化未実施の自治体は小平市を含め4市あるが、国立市、東久留米市は昨年有料化に踏み切った。小平市の有料化も本決まりとなり、武蔵村山市が残った。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・小平市家庭ごみ有料化及び戸別収集への移行実施計画-概要版- (小平市、PDF
・「多摩地域ごみ実態調査 平成28年度統計」(平成29年10月)(東京市町村自治調査会、PDF
・多摩地域におけるごみゼロ社会をめざして- 家庭ごみの有料化について -(平成13年10月、東京都市長会、PDF

 

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