神輿でわっしょい 伝統の「柳盛会祭礼」
西武新宿線西武柳沢駅北口前の「柳盛会柳沢北口商店街」で[2015年]6月7日、伝統の「柳盛会祭礼」が開催された。真夏を思わせる日差しの下、商店街の有志や地元の人たち約100人が参加、神輿を担ぎ大きな掛け声をあげながら商店街を練り歩いた。(撮影:ひばりタイムス=ノースアイランド舎)
柳盛会祭礼は、柳盛会柳沢北口商店街が発足した翌年の1952年から行なわれている伝統行事で、商売繁盛、無病息災などを祈願し、氏神である尉殿神社の御魂入れを受けた神輿が商店街を渡御する祭り。
午後3時過ぎ、約40人の法被姿の男女が、重さ200キロ余りの神輿を担ぎ、通り沿いの「ほうやちょう保育園」広場を出発した。2キロほどの商店街を3時間ほどかけて「わっしょい、わっしょい」。店舗の前では商売繁盛などを祈願する神輿降りが行われ「奉納、奉納」という威勢の良い掛け声が辺りに響いた。
店の軒下に休憩所が設置され、用意された飲み物や軽食が担ぎ手に渡される。商店主や地元の人たちの応援風景があちこちで見られた。
柳盛会柳沢北口商店街は、最盛期の1960年代には160店舗が軒を連ねていたが、現在営業しているのは90件ほど。祭礼を取り仕切る、警護長の下田清司さんは「衰退傾向にある商店街をこうした祭りを通して、盛り上げて活性化していきたい」と言う。
商店街の中にある東京都民銀行保谷支店や西武信用金庫保谷支店の職員は「商店街の盛り上げに少しでも貢献できたらと思い、毎年楽しんで参加している」と、それぞれ自前の法被を羽織り笑顔で語った。
また、今回初めて祭礼に参加した、ほうやちょう保育園の職員は「いつも子どもたちを見守ってくださる商店街の人たちと交流を持ちたいと思い参加した。長い歴史を繋ぐお手伝いができたら」と話していた。
(柿本珠枝)
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