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安保法案反対の動き広がる 西東京のデモ、意見広告、集会…

By in 催事・集会, メディア・報道 on 2015年7月23日

安保法案意見広告02

 安全保障関連法案が衆院本会議で可決された後、毎日新聞、産経新聞などの世論調査で、同法案に反対する声が多数だと明らかになった。意思表示は国会周辺など都心のデモだけではない。デモ、意見広告、集会…。それぞれの地域で、さまざまな運動が広がった。西東京市の住民や団体からも反対の声が上っている。

呼びかけに応えて

 法案通過2日後の7月18日(土)午後1時、西武池袋線ひばりヶ丘駅前にステッカーを掲げた十数人が集まった。「アベ政治を許さない」。ステッカーには墨痕鮮やかに、そう書かれている。ノンフィクション作家、澤地久枝さんらの呼びかけに応えた行動だった。

ステッカー

呼び掛けのステッカー

 そのひとり、森武郎さんは「ひばり9条の会」会員。2004年6月にノーベル賞作家の大江健三郎さんや澤地久枝さんらがアピールを出して呼び掛けて以来、9条の会は各地に広がった。「ひばり9条の会」は西東京ではごく初期に出来たひとつ。会の「ニュース」は今年5月で50号になった。「みな高齢になって、会員の平均年齢は80歳近い。国会に駆けつけられない人もいたので、澤地さんの呼びかけに『やろう!』となった」。

 「いやあ、感動しました。自分とカミさんだけかもしれないと思ってひばりヶ丘駅に行ったら、みなさんがステッカーを掲げてもう立っているじゃないですか。うれしかったですね」

 こう語るのは、松元ヒロさん。5年前から西東京市に住んでいる。鋭い世相風刺で人気だったグループ「ザ・ニュースペーパー」の結成に参加。独立後は「マイムニュース」の分野を開拓し、一人芝居「憲法くん」など全国でライブ活動を続けてきた。

 「駅北口にもいるかもしれない」と行ったら「やっぱりいました!」。2時間前にネットでつぶやいたのを見た東久留米市の女性も来てくれた。「夫が来られないので、と言って、ワイン持参でね」。なおうれしくなった。

中央が松元ヒロさん。ひばりヶ丘駅北口 松元さん提供 禁無断転載

中央が松元ヒロさん。ひばりヶ丘駅北口 松元さん提供 禁無断転載

 

意見広告を掲載

 「安全保障法案=戦争法案は憲法違反! みんなの力で廃案に!」
 北多摩エリアの地域情報紙「タウン通信」の1面に7月22日(水)、こんな見出しの意見広告が掲載された。全5段。市内の9条の会など39団体が名前を連ねている。西東京のほか、隣接の小平市、東久留米市などで計10万部発行。毎週水曜日に新聞折り込みで配布される地域の有力紙だ。

 取りまとめに動いた「SAVEザ9条・SAVEザ憲法 西東京市民の会」メンバーの一人、西紘洋さんは「2年前、憲法96条(憲法の改正手続)改正の動きが出たとき、タウン通信に全面広告を載せました。1080人が賛同しました。今回は急だったので、個人署名は諦めて団体に呼び掛けました。掲載後に抗議電話が一件ありましたが、ほかの方々に会うたびに、よかったと励まされます」と話していた。

タウン通信

タウン通信第262号 クリックで拡大

 

 賛同団体に自治労西東京市職員労働組合の名もある。委員長の後藤紀行さんは「自治体で働く公務員に何が出来るかいろいろ議論しました。西東京市は『非核・平和都市宣言』もしています。平和を守り、憲法を守ることは私たちの責任ではないかと考えました。今回の意見広告に名を連ねるだけでなく、8月6日の昼休み、市役所保谷庁舎前で『被爆70年・反核平和の座り込み行動』を予定しています。市職員だけでなく、多くの市民のみなさんや団体の方々にも呼びかけています」。

集会を開く

 元保谷市長の都丸哲也さんも意見広告掲載を検討していた。しかし「衆議院で法案が可決され情勢が変わったので見合わせました。9月に憲法集会を開きます」という。学習院大大学院の青井未帆教授(憲法)を講師に迎える予定。「市民会館の公会堂を満杯にしたい」と力が入る。定員は502人だ。都丸さんは市長4期。政治活動の原点は憲法だった。昨年「憲法をまなぶ会」を立ち上げ、一橋大の杉原泰雄名誉教授(憲法)を迎えて学習会を開いた。

 話を聞いた当日の7月21日午前、都丸さんは市内の文理台公園で開かれた原水爆禁止平和大行進の西東京集会に参加。「アベ政治を許さない」のステッカー50枚を手配して配ったという。「憲法擁護義務(第99条)のある首相が憲法を守らないんだから。安保・有事法制を廃案に追い込まないと」。1921年(大正10年)生まれの94歳。「憲法を守る」意思は衰えていない。

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 「8.15ピース ナウ集会」が8月15日(土)午前に予定されている。会場は東京都立東伏見公園。チラシの呼びかけ人欄には、市内の30人の名が町名とともに並んでいる。
 このほか多くの集会、会合があり、デモや話し合いが開かれる。安保関連法案に反対する人たちにとって、これから暑い夏がやって来そうだ。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・澤地久枝のよびかけ>> 
・SAVE ザ 9条・SAVE ザ 憲法 西東京市民の会 >> 
・西東京市「非核・平和都市宣言」 >> 
・松元ヒロ(ツイッター) >> 
・【産経・FNN合同世論調査】内閣支持と不支持が初めて逆転 >>
・毎日新聞世論調査:内閣支持率急落35% 不支持51% >>

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3 thoughts on “安保法案反対の動き広がる 西東京のデモ、意見広告、集会…

  1. 1

    事実誤認を訂正し、最新の情報を加えて記事をアップデートしました。(編集部)

  2. 真理探偵
    2

    9条護憲を連呼する人々の考えだと、結局(以下●印)こういうことなのです。

    ●日本は憲法9条(戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認)を守ります。 日本人が決めた日本国の最高法規ですから。
    ●中国・ロシア・北朝鮮・韓国が武力を使って何をしようとも、日本は非武装を貫き、一切抵抗しません。
    ●北方領土はロシアに差し上げます。 北海道に進軍しても日本は抵抗しません。
    ●竹島も韓国に差し上げます。 対馬に進軍しても日本は抵抗しません。
    ●尖閣・沖縄も中国に差し上げます。 九州に進軍しても日本は抵抗しません。
    ●南シナ海は中国がお好きなように支配してください。
    ●南シナ海の沿岸国の運命がどうなろうと日本は干渉しません。
    ●台湾がどうなろうと日本は干渉しません。
    ●中国が満州・南モンゴル・ウィグル・チベット への侵略・大量殺戮し、他国の領土を奪っていることも日本は異を唱えません。
    ●AIIB を利用して中国が支配者になることには、日本は干渉しません。

     日本を外国から守る気持ちがあるから日本人なんだよ。 守る気持ちが全くないのであれば日本人とはいえないだろ。 日本がどうなってもいいという連中はいったい何人なんだ!
    日本国民の生命よりも憲法9条のほうが大切とは、とんだ大馬鹿者だ。
    中国・ロシアが近隣国への武力を使用した侵略を進めている現実を黙って見ているのは、憲法9条前文(日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求)に明らかに反するだろう。 
     現実から逃げている安保法制反対デモ。 日本を守る気がないのであれば、(尖閣の近くで浮遊する人工島)を造って暮らせば?

  3. 3

    個別的自衛権まで放棄する護憲論者なんてそうそういないと思うよ。よっぽどの急進派かなにかだけ。
    今やってる安保法制反対デモの主なテーマは「さすがに集団的自衛権まではいらん」ということ。侵略されたりしたら自衛隊にはもちろん頑張って抵抗してもらいたいですわ。領土問題や人道問題に外交筋がしっかり対応するのも当たり前。

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