西東京市に公式サッカー場を 2万1680人の署名添えて陳情へ

投稿者: カテゴリー: 文化 オン 2015年8月13日

 西東京市少年サッカー連盟を母体とする「西東京市に多目的運動施設の新設を要望する市民の会」が、公式の試合ができるサッカーグラウンドを新設するよう、市や市議会に求める陳情と2万1680人分の署名を9月市議会に提出する。

 

少年サッカー試合

ひばりアムで行われた「西東京市ちびっこ大会」(2015年7月) 提供=西東京市少年サッカー連盟

 要望するのは全面人工芝で国際規格の縦105メートル、横68メートルの多目的グラウンドの建設。ジュニアサイズのピッチが2面とれる広さで、子どもたちが利用しないときはゲートボールなど誰もが使える施設。

 西東京市内では、幼稚園児から主に小学校6年生まで16チーム、2000人以上が活動している。署名活動で中心的な役割を担う「西原少年サッカークラブ」の溝田五男代表によると、市内には利用できるグラウンドが少ないため、練習場所の確保が難しく、また、公式の広さがある練習場もないので、他市のチームを試合に招待することもできない状態だという。

 そんな中、昨年の都大会(JA東京カップ)で優勝した「西原少年サッカークラブ」の現6年生が、丸山浩一西東京市長を表敬訪問し、市長へグラウンドを作ってほしいと要望したところ、市長から「実現するには地域の盛り上がりが必要だ」との回答をもらい、署名活動を始めた。

 西東京市によると、市内には少年サッカーチームが利用でき施設は、向台運動場やひばりが丘総合運動場など5か所と市内小中学校のグランドがある。ところが、屋外スポーツのチームが定例の試合会場として施設を事前予約しているケースも多いため、日常の練習場所は限られている。学校の校庭も土曜日、日曜日は半日単位の利用なので、他の屋外スポーツチームと都合をつけ合って練習している。さらに雨天や霜が降りた場合など施設を利用できないことが多い。

 溝田代表によると、公式のサッカー場は、少なくても多摩地域では、ほとんどの自治体で整備されているが、西東京市内のチームが対外試合をするには、時間と交通費をかけて市外に出向く必要がある。こうした状況を子どもたちも付き添う保護者も仕方がないと諦めて受け入れてきた。さらに、他市のチームから見れば、西東京市のチームは、招待されるだけのお荷物的存在にもなっているという。

 署名は5月から行い約3か月で2万1680人分を集めた。市内のサッカーチームの他、東久留米市や清瀬市など近隣市や区部にも協力を仰いだ。

 現在、9月市議会へ陳情書と署名を提出するための準備を進めている。

 「西東京市に多目的運動施設の新設を要望する市民の会」会長の大安紀子さんは「サッカーなどのスポーツを通して、みんなが健康で笑顔あふれる町にしたいと思いますので、応援お願いします」と話している。
(柿本珠枝)

 

【関連リンク】
・西東京市サッカー協会 >>

 

柿本珠枝
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西東京市に公式サッカー場を 2万1680人の署名添えて陳情へ」への1件のフィードバック

  1. 木村芽久美
    1

    2015年8月13日の記事
    「西東京市に公式サッカー場を 2万1680人の署名添えて陳情へ」
    その後の進展などを追っていただけたらありがたいです。

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