多摩郷土誌フェア開く

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2016年1月26日
郷土誌フェア02IMG_4565

立川市女性総合センターアイム1階の「郷土誌フェア」会場

 第28回 多摩郷土誌フェアが1月23日- 24日の両日、立川市女性総合センターアイムで開かれた。多摩地域27市町の歴史や文化財関連の図書を一同に集めて展示販売する年1回の催し。多摩、武蔵野地域の今と昔に関心のある約500人が熱心に各展示売り場で書籍や雑誌、写真集を手に取っていた。

 会場を歩いて目に付くのは、各市町の文化財記録。清瀬市は「野塩地域遺跡群発掘調査報告書」をDVDに収録していた。東久留米市は「東久留米の文化財2015(ふるさとマップ)」を販売。ほかに縄文時代中期末とみられる「自由学園南遺跡」の第6次発掘調査の成果をまとめた報告書もあった。西東京市のブースでは、合併10周年を記念して作られた図録「なつかしの田無・保谷」や「保谷市史」「田無市史」が並んでいたが、立ち寄る人には昨年国の史跡になった下野谷(したのや)遺跡のカラーパンフレットが手渡されていた。

 

西東京市のブース

西東京市のブース

 

 旧家の資料も多い。立川市からは江戸時代の名主、鈴木平九郎が22年間にわたって綴った日記「公私日記」改訂版が全5巻そろって並んでいた。調布市は「野口平一家資料目録」、小平市は「小平市内諸家所蔵古書目録」なども展示。日野市は、江戸時代の生まれ変わりとして国学者平田篤胤の著作などで知られる「ほどくぼ小僧 勝五郎生まれ変わり物語 調査報告書」を販売していた。このほか郷土の歴史や文化を織り込んだカルタ、子供用にまとめた本やブックレットも多かった。

 このフェアを主催したのは東京都市社会教育課長会文化財部会。各市が持ち回りで会長を務め、今年は清瀬市が担当。同市郷土博物館の金子房雄さんは「この催しは、教育委員会などの発行資料を一堂に集め、多摩地方の歴史と文化を見直してもらおうというねらいがあります。3年前からこの会場(立川市女性総合センターアイム)で開くようになりました。会長市は来年度、東久留米市にバトンタッチすることになっています」と話していた。

【関連リンク】
・第28回 多摩郷土誌フェア(清瀬市HP

 

(Visited 663 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA