カルガモ、子育ての季節到来 黒目川と落合川の清流で

投稿者: カテゴリー: 環境・災害 オン 2016年6月12日

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 東久留米市を西から東へと流れる黒目川と落合川。二本の清流で、今年もカルガモたちの子育ての季節が到来している。

 先日、黒目川沿いの遊歩道をジョギング中、大圓寺の近くの新大橋あたりでカルガモの親子を見かけた。雛鳥は8羽。川岸の草をついばんだり向こう岸へ渡ったり、愛らしく元気に泳ぐ姿を親鳥が見守っている。やがて東久留米市のスポーツセンター付近の合流地点から落合川沿いに入り上流の西に向かうと、西武池袋線と交差する辺りで3羽の親子連れカルガモを見かけた。

 雛鳥たちは川の流れに身を任せていたかと思うと突然上流に向かって泳いだり、また1羽だけ草をついばむのに夢中なり群れから取り残され、慌てて追いかけたり、ひと時としてじっとしていることはない。親鳥はしかし、群れから離れてしまった雛を慌てて連れ戻すような仕草はしない。付かず離れず、やや離れた所から群れがいつもまとまりを保つように寄り添ういながら静かに泳いでいる。

 毎年見ることが出来る愛らしい光景だが、ひとつ気になっていることがある。新大橋付近での親子連れを目にした瞬間、その様子から3週間ほど前に小金井街道の上落馬橋近くで見かけたカルガモの親子=写真=と同じではないかと直感したのだ。その時は11羽の雛鳥がいた。そうだとすれば3羽減っていることになる。

 川沿いには野良猫が結構いるし草叢には天敵ともいえるヘビも棲んでいる。これからは梅雨の大雨による突然の増水で流されてしまう危険も増すだろう。過酷な自然の試練に耐えながら、雛鳥たちがみな元気に育ってくれるのを願うばかりだ。(和泉田 守)

 軽鴨(かる)の子のいずこに消ゆる早瀬かな   守

 

 

 

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