ハスの花ひらく 東大ハス見本園が一般公開

投稿者: カテゴリー: 暮らし環境・災害 オン 2016年7月1日

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 西東京市緑町にある東大・生態調和農学機構(旧東大農場)のハス見本園が6月21日から7月22日まで一般公開されている。見学できるのは火曜日から金曜日の午前9時から11時まで(土、日、月曜日は非公開)。200種を超える品種コレクションから約100種のハスを見ることが出来る。入場無料。7月23日は午前7時から11時30分まで観蓮会が開かれ、さらに多くのハスが見られる。

 一般公開が始まって1週間。訪れたのは7月1日、閉園間近の午前10時40分頃だった。
公開されている約100種のハスは赤、桃、白、黄など文字通り百花繚乱。目が奪われる花々だった(スライド写真参照)。

 

 しかし大賀一郎博士らが古代層から発見、開花させた「大賀蓮」は咲き終わり状態。「東京大学の名称で品種登録された 最初かつ唯一 の植物」という「緑地美人」もほとんど実だけだった。でも見納めではない。案内してくれた職員によると「もう一度花が咲きます。2週間後ぐらい、7月中旬かな」。

 公開初めは雨が多く、訪れる人も少なかった。「でも雨の日は、ハスの葉に水玉が踊ってきれいです」。スタッフがそっと教えてくれた。「水玉に映った花びらを撮影する人もいますよ」。写真愛好家がそそられる言葉かもしれない。雨の日もまたよし風情あり、なのだろうか。

 公開されている約100種は、区切られたコンクリート製のますに栽培されている。水もたっぷり、土は50センチほど。この土を4年に1回、入れ替える。「その作業が大変なんです」と職員は言う。いっぺんにできないので4区画に分け、毎年1区画ずつ作業する。美しい花々は、見えない地道な作業に支えられている。

 そんな話を聞いていたらもう閉園時間がきた。「ハスの花は日の出前から開き始め、午前10時ごろには閉じてきます。早朝が見ごろですよ」。なるほど。今度はもっと早く来なくては-。
(北嶋孝)

【関連リンク】
・東大ハス見本園>> http://www.isas.a.u-tokyo.ac.jp/lotus/index.html
(このWebサイトに見事なハスの花々が掲載され、ハスとスイレンが親戚関係にないなど最新の遺伝子研究の成果が明らかにされている)

 

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