保育士の4人に1人が週休2日未満
保育士の求人・転職サイト「保育士バンク」が実施した調査によると、登録保育士の25.1％、ほぼ4人に1人が週休2日を取得できていなかった。人手不足が指摘されながら、労働環境はまだ十分とは言えない状況がうかがわれる。
同バンクは今年4月、登録保育士475人を対象に雇用実態を調べた。そのなかで休暇制度の項目に着目して集計すると、「土日休み」が32.0％、「4週8休」が27.8％となり、事実上の「週休2日」は併せて59.8％を占めた。「週休2日以上」は9.1％あり、約7割は週休2日以上と言える。
しかし「週休2日未満」は25.1％を占め、調査報告は「4週6休などの雇用条件が多かった」として「運動会などの行事が入ると、『週一休暇で代休なし』などの声も多く、通常の社会人より休日の稼働時間が多いことが伺えます」と指摘していた。
有給問題も現場では避けて通れない。「あなたの保育園は、お盆休み・年末年始など、自由に有給休暇が取れますか」との質問に対し、「自由に取れない」（NO）が54.3%、「自由に取れる」（YES）が32.8%だった。
「自由に取れない」と回答した人のコメントを見ると、「シフト制のために、自分の都合では自由に休暇が取得しづらい」（30代女性）「他の職員との兼ね合いもあり、完全に自由とまではいかなかった。特に単身者はそのあおりを受けてしまう」（40代女性）「パートさん優先。社員で話し合って年上の人や実家が遠い人から優先に決めていく」（20代女性）などの声が続く。調査報告は「人員が不十分な職場ほど休みがとりにくい」と指摘している。
「どんなときに有給休暇を取りたいか」と尋ねたところ（（複数回答可）「自分や家族の病気や行事」が76.2%で最も多く、「（正月やお盆休みなど）シーズンごとの長期休暇」53.3%などとなっていた。（図表はいずれも「保育士バンク」提供）
（北嶋孝）
＊保育バンクの運営会社は株式会社ネクストビート（本社・東京都品川区西五反田）
【関連リンク】
・【アンケート調査発表！】保育士の4人に1人が週休二日未満？（保育士バンク）
