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ルピナスまつりで「つなげる、仲間の輪」

まつりが始まる前に列が…

始まる前に列ができた(クリックで拡大)

 第1回「ルピナスまつり」が7月30日(土)、西東京市の住吉会館「ルピナス」で開かれました。「世代間交流」を掲げた催しに、地域の子どもやお年寄りら約460人が集まりました。武蔵野大学社会福祉学科の山田利子ゼミからも学生が参加。地域の人たちと協力して祭を準備してきました。4年生の清水佳耶さんの報告を掲載します。(編集部)

 現在、私たちは「世代間交流」をテーマに活動をしています。去年、子育てガイドブック「にこぶっく」を作成した際、住吉会館ルピナスの子ども家庭支援センター長、日下部美智子さんのお世話になりました。そのご縁から、「ルピナスまつりで地域を盛り上げていきたい」というお話を2月頃に受け、参加させていただくことになりました。

 このお話は、私たちにぴったりな活動ではないかと思いました。と同時に、去年を越える活動ができるのか不安もありました。おまつりの準備期間は私たち4年生にとって、就職活動や、公務員試験の勉強、社会福祉士になるための実習期間が重なり、全力で取り組めない事情がそれぞれあったのです。やるからには積極的に、主体性のある「世代間交流」ができる活動をしたいと思いました。

 去年の子育てガイドブック作りは、形になるものを作り上げ、地域に情報発信出来ました。社会に働きかける、「ソーシャルアクションを起こそう」というゼミの趣旨に沿っていました。今回は主体的に動くことが厳しいかもしれないと思い、参加するかしないかとても悩みました。メンバーと話し合う中で、取り組む方法や手段はさまざまあるのではないかと考え、ルピナスまつりに参加することにしました。

 私たちが考えたのは、地域の方々や子どもたちに、ルピナス会館をもっと理解してもらおうという企画です。広告パネルを作り、各フロアに何があり何が利用できるのかをクイズにして、シールラリー形式で館全体を巡ってもらうことにしました。パネルは実際に会館を利用している人たちの話を聞いた上で作成しました。

 

 

 子ども総合支援センターは1階と2階。赤ちゃん連れのお母さんたちが出入りします。3階と4階には老人福祉センターの機能訓練室や大広間があり、高齢の方々の憩いの場にもなっています。男女平等推進センター「パリテ」は1階です。クイズ形式で各階を歩き回ってもらえば、それぞれのスペースの場所や役割を理解でき、「世代間交流」に繋げられると考えました。

 地域の多くの団体が集まってルピナスまつりの実行委員会ができました。その話し合いで小学生の行動が問題になりました。周りの迷惑を考えない行動が目に付いたのです。そこで会館の周知とお祭りの宣伝を兼ね、小学校を訪問することとなりました。

 お年寄りの方々についても話が出ました。せっかく地域包括支援センターにも当日関わっていただくのだから、お年寄りに声をかけてもらおう、チラシを街のいたる所に掲示・配布する必要があるのではないか、などの提案もしました。学生の意見に親身になって耳を傾けてくださった実行委員のみなさまには、本当に感謝しています。ありがとうございました。

 当日、ボランティアとしてゼミの学生14名が参加しました。1人ひとり役割を決め、シフトを作成し、シールラリーや駐輪場の警備、段ボール迷路などの仕事を率先してやってくれました。

 今回のお祭りを通して、学生の中で主に3点についての意見が挙がりました。1点目に、子どもやその親、高齢者、地域に暮らす全ての世代が、生き生きとした笑顔で輝いていたということです。それは、住民が主体的に作り上げたものだからこそ生まれるもので、素敵な時間を過ごすことが出来たと話していました。2点目に、自分が小さな頃このような場所やイベントがあることを知らずに過ごしてきた学生が多かったようです。交流出来る場の重要性を感じ、もっとこのような活動が生まれ、ずっと続いてほしい、また自分も参加していきたいという気持ちが沸いたと話していました。3点目に、今回この地域にある憩いの場の一員として活動が出来たことに、誇りと感謝の気持ちが込み上げてきたと話してくれました。
 これらの言葉は、私たち企画側にとって、本当に嬉しい言葉でした。

 このお祭を主催した住吉小学校区育成会「わかば」会長の真鍋五十鈴さんはお祭りが終わった後、この町の地域力の可能性は存分にあり、その強みを生かすことが出来たイベントになれたのではないか、と話していました。

 センター長の日下部さんから、今回大学生が参加したことは、この祭りに良い影響を与えることが出来たのではないかと話していました。
 西東京市で勉強をしてきているのに、なかなか地域との交わりがない、遠い存在と思われる大学生がお祭りに関われたことは、この街の住民との距離をぐっと近づけられたように感じました。また、1つの企画を考えるのに幅広い世代が知恵を絞ってアイデアを出すことこそが、世代間交流なのではないかと思いました。子どもたちにとって憧れの存在、大人たちにとってこれから頼っても大丈夫だと思ってもらえる存在に、少しでもなることができたのであれば幸いです。ここでの活動が何らかに影響を与え、みんなが安心して暮らせる街を作っていく一歩になれたのではないかと思っています。

 社会に働きかけることは、自分たちが何かを変えたい、今あるものをより良くしたいという思いが大切なのではないかと思います。それは、形に残すことかもしれません。何かを訴えることかもしれません。誰かのために力を貸すことかもしれません。今までの私たちの考えは柔軟ではありませんでした。見る角度を少し変えることで、多様な切り口があり、結果として主体性のある活動が出来ることを学びました。人の心は揺れ動きます。一人ひとりの意識や考え方を理解し、一緒に分かり合い、心を動かすことで、それがソーシャルアクションに繋がるのだと実感出来ました。

 第1回ルピナスまつりを大成功で終えられて本当に嬉しかったです。力を貸してくださった、実行委員のみなさま、地域住民のみなさま、学生のみんな、ゼミを指導している山田利子先生、本当にありがとうございました!
(清水佳耶)

 

【関連リンク】
・にこぶっく(ゆめこらぼ

 

【筆者略歴】
清水佳耶(しみず・かや)
 1994年、神奈川県生まれ。武蔵野大学社会福祉学科4年。昨年のこそだてフェスタ@西東京に参加。地域の子育て情報をまとめたガイドブック「にこぶっく」をゼミ生と一緒に作成、好評を得た。

 

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