消防車40台がパレード 西東京市で北多摩地区消防大会

投稿者: カテゴリー: 環境・災害 オン 2016年9月29日
一斉放水

一斉放水(西東京市総合運動場ひばりアム)

 北多摩地区17市の消防団が一堂に会して、日頃の活動の成果を披露する「北多摩地区消防大会」が9月25日(日)、西東京市で開かれた。消防ポンプ車など40台が市内をパレードしたあと、式典会場で消防操法演技や一斉放水などが行われた。同市で行うのは22年ぶり。

 北多摩地区消防大会は、1959年10月から開催しており今年で58回目となる。小平市、東久留米市、東村山市、国立市、立川市など17市の消防団が、各市で会場を持ち回りして実施している。

 25日午前8時40分、多摩六都科学館の駐車場に集まった各市消防団の指揮車と消防ポンプ車が出発。西東京市消防団の指揮車を先頭に青梅街道を通って調布保谷腺に入り、保谷庁舎を経由してひばりが丘駅南口ロータリーを折り返し、式典会場のひばりが丘総合運動場ひばりアムまで約10キロメートルを約1時間で回った。通常走行のため信号待ちなどで途中列が途切れるが、沿道で待ち構えていた子どもたちは、次の車列を見つけると、消防車の絵柄のカラフルな小旗を振って歓声を上げていた。

 

 

 式典会場では、八王子市消防団音楽隊の演奏に合わせ、消防ポンプ車が団旗を掲げて入場。東京消防庁消防総監など関係者や約300人の市民などが見守る中、式典が始まった。総勢850人の各市の消防団員が整列。主催者である東京都北多摩地区消防団連絡協議会副会長の小寺正明清瀬消防団長が開会の辞を述べた後、同会長の遠藤久国立市消防団長が「熊本地震の被害に続き、8月の度重なる台風では、多摩地域でも冠水被害が多く報告されています。地域防災の要、担い手として更なる努力精進を重ねていく」と力強く語った。

 大会開催地である西東京市の丸山浩一市長は、同協議会の日頃の活動などに感謝の意を述べた上で、「各市の消防団のみなさまには、自然災害への住民の避難誘導なども担っていただき、益々その役割活動が重要になっています。パレードは多くの市民の方へ消防活動への理解を深めていただく機会になったと思う」と挨拶した。

続いて、遠藤会長を先頭に丸山市長や来賓などが、消防団の服装や意気込みなどを確認する観閲(かんえつ)が行われた。その後、10月8日に行われる東京都消防操法大会に出場する西東京市など5市の消防団チームによる基本操法演技が行われ、ホースの延長から放水までの基本操作を披露。17台の消防ポンプ車による一斉放水演技も行われた。

 定例の表彰式では、優良分団表彰と功績団員表彰などが行われた。

 来賓の挨拶では、東京消防庁高橋淳消防総監や地元選出の衆議院議員松本洋平内閣府副大臣などが祝辞を述べた。
(柿本珠枝)

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

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