市民団体の機関紙を配架制限 西東京市公民館が選挙期間中
歯止めを掛けたい
-みなさんの機関紙「憲法かわら版」を、同じような内容でこれまでの選挙期間中も公民館に置いてきたのですか。
谷口 置いてきました。昨年暮れの衆院選でも、同じように政策への意見を載せた機関紙を公民館に置きました。前回の市会議員選挙のとき、立候補者全員の政策アンケート調査結果を一覧にして載せ、選挙期間中にやはり公民館にも出しています。
中川 公選法第201条はとても曖昧な条文、項目です。実は弁護士にも相談しました。判例はないようです。
-もっとも争点になりやすい条文のはずなのに、判例がないというのは珍しいですね。
中川 政府の政策に反対すること、たとえばTTPが実施されたら、いのちや暮らしが守れなくなるという意思表示も、選挙中だという理由で出来なくなるのか。公民館長の判断で、多くの市民の目に触れないように出来るのか。表現の自由を謳った憲法の下で、そういうことが許されていいのか。そこをぜひ、多くの市民に知ってもらいたいと思います。
森 次回以降、こういうことがないように、なんとか歯止めを掛けたいと思います。
(聞き手:北嶋孝)
>> next page(大橋一浩西東京市公民館館長インタビュー)
【注】「SAVE ザ 9条・SAVE ザ 憲法 西東京市民の会」は2013年、憲法改正手続きを各院議員の3分の2から過半数に変えようとする動きに反対し、市民の意見広告を新聞に掲載する活動を切っ掛けに生まれた。機関紙「憲法かわら版」を毎月発行。講演会や学習会を企画し、市内の「9条の会」などとも連携して活動している。
・http://save-kenpou.jimdo.com/(公式HP)
・https://www.facebook.com/savethe9jou/(facebook)
【関連リンク】
・「憲法かわら版」第34号(2016年7月1日 PDF 764KB)
・西東京市公民館の通知(2016年7月1日 PDF 40KB)
・公民館長への抗議文(2016年7月20日 PDF 82KB)
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