「健康応援都市の実現を施策のど真ん中に」(丸山氏) 「保谷庁舎は耐震診断を」(杉山氏)

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2017年1月30日

掲示板のポスターは2枚だけ(ひばりヶ丘駅北側)

 西東京市長選挙(2月5日投票)が始まった。1月29日午前、立候補受け付けが終わると、直ちに選挙カーが街頭を走り、在宅医療や介護の充実、待機児童解消、庁舎統合方針などに関心が集まる。丸山浩一候補(無所属現)と杉山昭吉候補(無所属新)の一騎打ち。両陣営は西武新宿線田無駅北口でともに第一声を挙げ、選挙戦の火ぶたを切った。

 

「保谷庁舎はまず耐震診断を」 杉山氏の第一声

 午前11時前。田無駅北口前に現れたのは、杉山陣営の大型宣伝カー。応援に駆けつけた自由党副代表で参議院議員の青木愛氏、日本共産党の衆議院議員宮本徹氏、市会議員の森輝雄氏、国立市長選に野党統一候補として戦った小川宏美氏が、杉山氏とともに車上に。それぞれ現職の丸山市政を批判し、「市民の声を聞くのは杉山さん。暮らしファースト、市民ファーストの市政に変えよう」と杉山氏への支援を訴えた。

 

「市民の暮らしが第一」と杉山氏

市民と野党の共闘で(田無駅北口)

 

 マイクを持った杉山氏は、前回出馬した森氏の応援に感謝した上で「丸山市政の4年間で2つの大きな問題が起きた」と述べ、まず市民の負担増とサービスの低下を取り上げた。「値上げした国民健康保険料や介護保険料、保育料は引き下げ、市民の暮らし向上を図ります」と約束した。

 もう一つは「市民の声を聞かない市政運営」を挙げた。特に年末に市が決めた庁舎統合方針で保谷庁舎を取り壊すとしている点を取り上げ、「保谷庁舎を壊さなければならないかどうか、まず耐震診断が必要です。その上で市民のみなさんと一緒に統合方針を考え直します」と話した。中央図書館、田無公民館、市民会館の3館合築に関しては「いったん白紙に戻して再検討します」ときっぱり。「市民ファーストの市政」を訴えた。

 

「健康応援都市の実現」を施策のど真ん中に 丸山氏の第一声

 入れ替わって午後零時過ぎから、丸山候補の宣伝カーが同じ田無駅北口へ。公明党の高木陽介衆議院議員や中川雅治参議院議員、松本洋平衆議院議員らが次々に登場。地元出身の都議、後援会長らも丸山氏の仕事ぶりや人柄をたたえ、この4年間の実績を伝えた。隣の東久留米市から並木克巳市長らも駆けつけてマイクを握った。自民党市議団、公明党市議団、民進党市議団のメンバーもそれぞれ、丸山氏への支援を訴えた。

 

「健康応援都市の実現」と丸山氏

若手市議らと「必勝コール」(田無駅北口)

 

 最後に丸山氏がマイクを握り、「次世代への責任を果たすためにこの4年間市政を進めてきた。在宅医療と介護を進め、しかも自分の足で立てるような、持続可能で自立的な自治体経営に力を尽くした」とこれまでの施策を振り返った。「これからはやり残したこと、やりたいことを進めたい」と述べ、「『健康応援都市の実現』を施策のど真ん中にドーンと据えて、元気なまちづくり、地域づくりを実現したい」と抱負を語った。

 なかでも健康施策では東京大学と協定を結んだ「フレイル予防事業」を取り上げ、まちぐるみで取り組むと強調。地域づくり、コミュニティ再構築、田無駅南口広場の整備、待機児童の解消、地域包括ケアの推進などに触れ、「これらの事業もみなさんの付託があってこそ進められる。そのためにもこの1週間、目一杯訴えていきたい」と述べて締めくくった。

 両候補の演説を聴く人たちが歩道に集まり混み合うほど。両陣営の演説にほぼ200人前後が熱心に耳を傾けていた。

 

*

 

 投票日は2月5日(日)午前7時~午後8時。期日前投票は1月30日(月)から2月4日(土)の午前8時30分~午後8時まで。会場は保谷庁舎別棟と田無庁舎2階会議室の2箇所。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・西東京市長選挙 投票日は2月5日(日曜日)(西東京市Web
・西東京市長選挙候補者別得票数(西東京市Web

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