東久留米市議会、2017年度一般会計予算案を否決 ごみ有料化は10月から

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2017年3月28日

 

報告する篠宮正明予算特別委員会委員長(東久留米市議会)

 東久留米市の2017年度一般会計当初予算案が、3月27日に開かれた同市議会本会議で、自民党、公明党以外の反対多数で否決された。29日に開かれる臨時議会に暫定予算案が提出され審議される予定。ごみの有料化が予定の7月に間に合わず、10月1日スタートに延期する条例改正案は可決された。

 東久留米市は、昨年2月、家庭ごみ有料化に向けた実施計画を策定。計画に基づきごみ袋の製造、管理、配送まで一括して請け負う事業者をプロポーサル方式で採用。6月には条例改正を行い、8月から事業者と交渉に入っていた。

 ところが、市議会初日の3月2日、並木克巳市長が、今年度内に事務的な調整がつかないとして競争入札で事業者を選定し直すことを提案。翌年度に繰り越して使える繰越明許費(2016年6月に条例改正された補正予算分)約2550万円と債務負担行為補正(2017年度一般会計当初予算に計上した)約5900万円を盛り込んだ、2016年度一般会計補正予算案(第8号)を提出し、市民生活に影響を及ぼさないよう当日審査で即決するよう求めた。議員からは当初予算案を取り下げ、修正して再提出すべきなどの意見が上がり、この8号補正予算案は同日、自公以外の反対多数で否決された。

 

東久留米市の並木克巳市長(前列左)ら市幹部(東久留米市議会本会議)

 

 ごみ有料化の7月1日開始が不可能となった並木市長は10日、開始日を10月1日に変更する条例案と2017年度一般会計補正予算案を追加提出した。合わせて「市民と議員にご迷惑をかけたことをおわびする」と陳謝し、市長給料を4月、5月の2か月分50%減額することを提案した。

 本会議最終日の27日、議会は、「当初予算案には矛盾がある」と市側も認めた、2017年度当初予算案は納得できないなどの理由で、共産、民進、市民自治、久留米、社民の反対多数で否決した。

 ごみの有料化を10月スタートに延期する「東久留米市廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例」案は可決した。

 29日に開かれる臨時議会に市側から暫定予算案が提出される予定。
(柿本珠枝)

 

【関連リンク】
・東久留米市議会(東久留米市

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

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