最終回である。3年以上のお付き合い、ありがとうございました。連載タイトルでいうと、文学散歩の趣きだが、実際はもう少し広い領域の〝散歩〟となった。歴史、社会問題、都市論ほかなんでもありのエッセイに勝手にしてしまったのだが、最後も〝鉄道もの〟のようなフリをして、いろいろ述べるといういつもの仕儀でいきたい。

西武焱沿線プチサミット-ひばり編

(クリックで拡大)

 飯能、所沢、東久留米、ひばりが丘、小平、西武柳沢、東伏見、椎名町。集まった人のバックグラウンドを見ると見事に西武池袋線、西武新宿線の駅名が並んだ。  東久留米市学園町在住の荒昌史さんと西東京市でまちづくりを推進する若尾健太郎さんが仕掛けた「西武沿線プチサミットひばり編」とはどんな人たちが、どんな繋がりで集まって、何をするのか、東久留米市在住の筆者は興味津々で参加した。

『武蔵野鉄道が通る!-保谷周辺を中心に-』(クリックで拡大)

 西武池袋線に関心のある人には見逃せない一冊『武蔵野鉄道が通る! -保谷周辺を中心に-』が7月1日に発行されました。西武鉄道の前身「武蔵野鉄道」を創成期から概観し、写真やイラスト、表など貴重な資料を盛り込み、さらに所沢~池袋間の各駅を手分けして調査。駅の変貌と地元の思いを掘り起こしたA4版、44ページ。著者は「下保谷の自然と文化を記録する会」の萩原恵子さんと松田宗男さん。共著者の一人、松田さんの報告です。(編集部)

 寒さが厳しくなった1月6日、東京地方に雪が降り積もった。西武池袋線ひばりヶ丘駅周辺も夕方にはうっすら雪化粧。雨傘に雪が張り付き、道行く人は足許を確かめながら歩いていた。(写真は、雪が降り積むひばりヶ丘駅北口。6日午後5時17分)

リニューアルしたトモニー(10月28日午前7時53分)

 西武池袋線ひばりヶ丘駅の駅ナカ・コンビニ「トモニーひばりヶ丘駅店」が10月28日午前6時30分、リニューアルオープンした。店舗面積は4.5倍も広くなったうえ取扱商品の種類も増え、店内は多くの客で賑わった。

竹内正浩著『地図と愉しむ東京歴史散歩』(中公新書)

杉山尚次(編集者)

 いきなり私事で恐縮だが、筆者はひばりが丘に60年ほど住んでいる。100年前だったら間違いなく古老である。だからこのような原稿は、いってみれば〝古老の語り〟だということに気づき、愕然とした。しかし21世紀版のそれとしてやってみたいと思う。書物を〝散歩〟しながら、「ひばり」やその周辺の武蔵野散歩を楽しんでみたい。

店の前で。店主の草間さん

 西武池袋線ひばりヶ丘駅北口の一番通り(オリンピック通り)は、昔ながらの店が軒を連ねるにぎやかな通りだ。その奥に、ライトブルーのしゃれた建物がある。「サスティナブルカフェ&サロン HALUM(ハル)」だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で休んでいたが、緊急事態宣言解除後は6月5日から再開し、当面、木・金・土曜日の週3回開店して地球や暮らしの在り方を考える映画会やお話し会などの企画をすすめていく。

 現在の西武池袋線の前身となる武蔵野鉄道が開通したのは1915(大正4)年4月15日。池袋~飯能間を小型の蒸気機関車が走った。途中の駅は練馬、石神井(現・石神井公園)、保谷、東久留米などで、東久留米駅は畑と雑木林に囲まれた地に造られたという。

改札を通りホームに向かう人々(1月6日午前8時8分ごろ)

 最低気温が5度を下回る寒い朝となった1月6日、西武池袋線ひばりヶ丘駅には久しぶりに通勤風景が戻った。年末年始の休みが明けて、自動券売機前には定期券を求める長い列、プラットホームは乗客で混み合った。冬休みが終わり学生らが通うようになると本格的なラッシュアワーの時期を迎える。マフラー、手袋を身につけた人たちが目立った「小寒」の朝だ。 (梶山るみ)(写真は筆者撮影)

ひばりヶ丘駅北口のバリアフリー化工事が進む(3月3日撮影)

 西武池袋線ひばりヶ丘駅北口の階段、エレベーター、エスカレーターの設置工事が進み、4月末に使えるようになることが明らかになった。現在の北口階段は閉鎖し、8月ごろまでに解体、撤去する。西東京市議会本会議で、丸山浩一市長が田中慶明のりあき氏(自民)らの質問に答えた。

新階段は駅舎の高窓下付近に設置。現在の階段(右手)は解体する

 西武池袋線ひばりヶ丘駅の北口階段整備工事が始まった。新しい北口階段にはエレベーターやエスカレーターが設置され、今年末か来年初めには完成の見通し。駅前広場や道路の整備と併せてバリアフリー化が進み、長年の要望が実現される。

 

ひばりヶ丘駅に張り出された「北口階段整備事業」ポスター

 西武池袋線ひばりヶ丘駅の北口階段工事がいよいよ今夏から始まる。来年夏の完成予定で、東西2方向に階段ができるほか、エレベーター、エスカレーターが設置される。5月半ばに同駅構内に張り出されたポスターで明らかになった。

03IMG_7989

奥にある北口階段は手前に付け替え予定

 西武池袋線北口駅前の整備事業が進んでいる。幹線道路が駅まで延び、用地買収は完了。駅前ビルの立ち退きや解体もほぼおわった。上り下りが辛かった「恐怖の階段」も付け替えられる予定。出口は東西二つに分かれ、エスカレーターやエレベーターも設置される。

 西武池袋線ひばりヶ丘駅南口の駅前広場が様変わりすることになる。ロータリー中央部を横切る2箇所の横断歩道を廃止。東側の歩道を広げて緑を配置する。6月8日(月)に開かれた西東京市議会本会議で、丸山浩一市長が桐山ひとみ議員(統一会派みらい)の質問に答えた。

 西東京市のマスコットキャラクターをデザインしたラッピング列車「いこいーなトレイン」の出発式が5月17日(日)、西武新宿線田無駅で開かれた。車内は「見のがしてたね、西東京市」のコピー入り広告が揺れ、8両編成の臨時列車は親子連れなどでほぼ満員の車両もあった。1番列車は午前11時半ごろ田無駅を出発。西武池袋線保谷駅まで、普段は運行されない特別列車の旅になった。