子どもに関わるときに誰でもやさしい大人になれる by 石田裕子

 何年か前に、生協の申し込みリストで見つけた児童精神科医、佐々木正美先生の本。 子育て真っただ中の時に、『子どもへのまなざし』という本を読んでいたことを思い出した。自分の子どもたちは、もうすっかり大人になってしまったけれど、「人を信じ、自分を信じる子どもに」という副題に、目が離せなくなり、思わず申し込みをした。

 前回、この武蔵野地域(主に東久留米)に、外国の無線をこっそり傍受する旧日本陸海軍の2つの施設があったことにふれた。そして、海軍の「大和田通信隊」に注目し、関連する阿川弘之の戦記小説を取り上げた。今回は、陸軍の「北多摩通信所」が登場する吉村昭の戦記小説『大本営が震えた日』(新潮文庫)を読んでみたい。

霧三姿

【撮影データ】Nikon D4 85ミリ ISO 800 絞り4 シャッタースピード 1/60

その1 中町

 春になると寒暖の差が激しく、霧が出やすくなる。  夜霧は見慣れた田舎町も、劇的な空間に変えてくれる。  中町の赤提灯も、どこか見知らぬ街のようだ。  車のライトに浮かび上がった人影は幻か?

事実を書きとめる乾いた書法 by 北嶋 孝

「一冊」シリーズの企画が提案されたとき、取り上げる候補作はすぐに何冊か思い浮かんだ。絶版になって忘れ去られる書物が多い中で、『悪童日記』の文庫版はいまも書店で見かける。現役の本なので取り上げるのに躊躇はなかった。(写真は、アゴタ・クリストフ著『悪童日記』。手前が現在入手出来る文庫版)

 西東京市のごみはリサイクルされきちんと処理されている。しかしごみの処分には膨大な予算、人手、エネルギーが使われている。そんな時、欧州では、循環型経済(サーキュラーエコノミー)に向かっているという話を聞き、目から鱗が落ちるというか、妙に納得した…。富沢さんは今回、「循環型経済」を取り上げました。(写真は資材を一切加工せず、紐で括って建築したオランダのPeople’s Pavilion) >>第37回「循環型経済に向かって」

 

 最近、東久留米市の北東のはずれ、新座市と境を接するあたりに温泉施設「スパジアム ジャポン」ができた(もちろん「ふんばり温泉」ではない⇒連載第3回ご参照を)。高台にある団地と航空管制施設(赤いアンテナ)が印象的だった場所に〝温泉〟という組み合わせが意外な感じがした。(写真は、米軍大和田通信所。フェンスには立ち入り禁止の札がかかっている=筆者提供)

西武柳沢~六角地蔵

【撮影データ】iphone 8

その1 西武柳沢〜六角地蔵

 日に日に昼が長くなっていくのが夕方は特に感じる。  まだ気温が低いので空もキレイな朱が出る。  ここは踏切とお地蔵さんと旧道が交わる、西東京市で屈指の百景。  人と車と電車が行き交う時に、ひたすらカメラを構えて待ちながら撮れた一枚。  右奥に続く対角線が安心感を与える。

自然がもたらす生きる力 by 卯野右子

 立春を迎えた翌日、光かがやく青空に吸い寄せられて庭にでてみると、マグノリア・ロイヤル(コブシの一種)の蕾が毛羽立ち膨らんでいた。近くの公園でもロウバイが咲き、ウメの花がほころびはじめている。

 前回「鉄道忌避説」について書いたら、つい最近1月7日の東京新聞が、《JR目黒駅が目黒区ではなく品川区にあるのは、地元農民の反対によって位置がズレたため》という説があることを最終面でほぼ1ページ使い、イラスト風の古地図まで入れて記事にしていた。「真相は謎のまま」とは述べているものの、「忌避説」定番の「煙害」や「古老の話」がもっともらしく紹介されている。伝説がウイルスのように伝播していく見本のような記事だといえなくもない。伝説は知らないうちに感染うつってしまうのだ。

見えなくても大切なもの by 道下良司

 

 人体の皮膚が切り取られ、内臓が見えている表紙のイラスト、どこか怖い印象をうける。「土と内臓」という書名も内容が連想できず、不気味さを感じる。率直な第一印象だ。

紅蓮の空1

【撮影データ】Nikon D4、f 4、SP 1/60、ISO 400

その1(富士町1丁目)

 夕方撮影していると、冬至を過ぎて少しづつ陽が長くなっているのがわかる。5時は真っ暗だったのが、今はまだ青が残っている。

60年前とほとんど変わらない景色の真鶴港(真鶴町HPから)

 今年の初回は、神奈川県真鶴町のまちづくり報告です。「美の基準」を取り込んだ条例で町の景観を守り、地元住民が若い世代とともに取り組んだ地域活性化の試みを紹介します。わが町でも、取り入れられそうなアイデアや事業が…。≫第36回「真鶴町に見る地域産業活性化のうねり」

 

ふんばり温泉

 

 11月下旬のある日、東京メトロ有楽町線の駅から西武池袋線直通電車に乗ると、ちょっと異様な光景にでくわした。同じ絵柄のキャラクターのポスター類が車内を席巻している。「ふんばり温泉」という文字が目につく。西武電車にはよく登場する秩父の温泉かと一瞬思ったが、「ふんばり」??? キャラクターの絵柄はいまどきのタッチで、筆者のような〝古老(連載1回参照)〟にはなじみがない。よく見るとアクセス案内風に「ふんばりが丘」と駅名があり、その左には「南南東久留米」、右には「保々谷」とある。やっと、パロディなのね、と腑に落ちた。

【撮影データ】Nikon D4、レンズ300mm、絞りf5.6 シャッタースピード1/90秒 ISO 800

月 その1(20 住吉町・三角山付近)

 車で走っている時に、低い位置に出ている月を見つけると興奮する! 対象物がたくさんあるので、月の大きさが劇的なのだ。

ひとしずくの文化が広げる波紋 by 渡邉篤子

 

「本を読むひと」

 書店の棚に表紙を見せるようにして置かれていた。  荒れた建物の中でカメラの前に立つ2人の子ども。  ひょうきんな顔をする弟の首に腕を回し、「ちゃんと止まっていなさい」と制しているかのようなお姉さん。その表情はかすかに微笑んでいるが、無防備ではない。大人の表情だ。