健康イクボス・ケアボス宣言は43人に 西東京市の特別職管理職
西東京市の丸山浩一市長が5月半ばに「健康イクボス・ケアボス宣言」を公表したあと、市の特別職管理職の対象者89人のうち、5月25日現在43人が同宣言に署名した。西東京市議会で丸山市長と櫻井勉総務部長が6月6日、小峰和美氏(みらい)と森信一氏(民進)の質問に答えた。
厚生労働省によると「イクボス」とは、「部下や同僚らの育児や介護・ワークライフバランスなどに配慮・理解のある上司」を指す。同省も「日本総イクボス宣言プロジェクト!!」(ひろがれイクボスの輪)を進めている。
丸山市長は「健康な職場環境を目指す市役所のリーダーとして宣言した。市の職員が子ども子育てに関する地域活動に貢献し、PTAに積極的に参加するなど、市内の大きな事業所として、地域社会で牽引的役割を果たすことも期待している」と述べた。
西東京市は「健康」応援都市の実現を目指していることもあって、宣言は「健康」をキーワードにした上で「イクボス」(子育て支援)と「ケアボス」(介護支援)をともに掲げる「西東京市」型。小峰氏は「この宣言はすばらしい。先行した自治体もあるけれど、『健康』を付け加えたのは西東京市のオリジナルだ」と強調。森氏は「宣言したあとが大事。部下の声に耳を傾けるなど職場環境が良好になって、周りの自治体が視察に行ってみようと思えるように育ててほしい」と要望。「宣言したことが分かるように、カード型の宣言や、バッジなどを工夫してはどうか」と提案した。
櫻井部長によると、西東京市が健康応援都市を掲げるとともに、昨年3月に労使で「健康市役所宣言」協定を結んだことも踏まえてイクボス・ケアボス宣言の上に「健康」を付したという。
(北嶋孝)
【関連リンク】
・西東京市長「健康」イクボス・ケアボス宣言(西東京市Web)
・日本総イクボス宣言プロジェクト!!」(ひろがれイクボスの輪)(厚生労働省)