東久留米市の地場産野菜ふんだんに 小中学校で「くるめ産給食の日」

投稿者: カテゴリー: 暮らし子育て・教育 オン 2017年12月20日

煮いだんごに舌鼓。6年1組の教室

 東久留米市は12月15日、市内で採れた野菜をふんだんに使った給食を提供する「くるめ産給食の日」を市内20校全ての小中学校で実施した。同市立第二小学校には、市の並木克己市長や直原裕教育長、宍戸敏和指導室長などが訪れ、児童と一緒に給食を囲んだ。

 同市の小学校給食は、食材の調達から調理まで行う「自校調理」と近隣小学校で調理して配送する「親子調理」を実施している。この日は、人参、白菜、小松菜、大根、市内発祥と言われる「柳久保小麦」など合わせて10品目の地場産野菜などを給食に取り入れた。

 

献立は、人参ごはん、魚の塩こうじ揚げ、煮いだんご、ごまあえ、みかん、牛乳

6年1組

 

 6年1組の児童たちは、「給食はいつもとっても美味しいよ」と言いながらあっという間に平らげた。

 自校調理をしている第二小学校の栄養士、戸頃(ところ)心津香(しずか)さんは、「柳久保小麦で作った”煮いだんご”は、東久留米の郷土料理で、すいとんと同じものです。美味しく食べてもらうために、だんごのちぎり方も工夫しました。具の小松菜は茹ですぎないように気を配りました」と話していた。

 各教室では学習発表会なども開かれた。6年1組では、国語の授業で勉強している「町の幸福論」を取りあげ、子どもたちは、同市の賑やかな住民同士の交流をテーマに企画を紹介した。

 「くるめ産給食の日」と名付けて実施したのは2015年度から。今年で3回目。6年2組の教室を訪れた直原教育長は、「農村社会だった東久留米市は、高度成長期に人口が急増し、今でも残る豊な農業生産を知る人は少なくなりました。小中学生の食を通して、地元の文化歴史などを多くの人に知ってもらいたい」と語った。
(柿本珠枝)

 

【関連リンク】
・くるめ産給食の日(東久留米市

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

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