おせち料理づくりにチャレンジ 子ども体験講座で食文化を継承

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2017年12月27日

おせち料理、鏡餅、お屠蘇の見本

 西東京市の谷戸公民館は12月26日、古くから伝わる食文化を子どもたちに伝えようと、子ども体験講座「おせち料理にチャレンジ!」を谷戸地区会館で開いた。午前、午後の2回の講座で合わせて24人の小学校1年生から5年生までの児童と保護者が参加した。子どもたちは専門講師の指導を受けながら、真剣な表情で食材を切ったり、「だし」をとったりした。

 当日の午後、同地区会館の調理実習室では、エプロン・三角巾を付けて身支度を整えた子どもたちが、管理栄養士でキッズキッチンインストラクターの吉田朋子さんから、包丁やまな板の使い方、昆布とかつお節の合わせだしの取り方や調理の仕方などを教わった。

 

吉田先生が食材など説明

下ごしらえに奮闘

 

 メニューは、お雑煮、お煮しめ、伊達巻。2つの調理台に6人ずつ分かれた子どもたちは、花形の型抜きで飾り人参を作り、包丁の背でゴボウの皮をこそぎ取り乱切りにするなど、お煮しめの材料作りに奮闘した。また焼きあげた伊達巻を"巻きす"で慎重に巻き終えると子どもたちは「できたー」と声をあげた。

 

おもちを焼く

伊達巻を巻く

 

 自分たちで作ったおせち料理を調理室隣の和室で味わった。「お雑煮の汁が美味しい。お餅に焦げ目がついていてとっても美味しい」と子どもたち。味見をした保護者も「お出しの味が深くて驚きました。香が違いますね。今年は教わった通りに作ってみよう」と話していた。

 

おせち料理完成

 

 講師の吉田さんは、鏡餅、お屠蘇やおせち料理で使う食材の意味やいわれなど、古くからの日本の文化を説明した。「今は核家族化でおせち料理に馴染みが薄くなっているようです。子どもは本物の味の良さを知っています。日本の文化を残していきたい」と話していた。
(柿本珠枝)

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

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