下保谷の屋敷林でタケノコ掘り 子どもたち夢中

投稿者: カテゴリー: 暮らし環境・災害 オン 2018年5月1日

よいしょー! もうすぐとれる

 西東京市下保谷四丁目の旧高橋家屋敷林で4月30日、タケノコ掘りの催しがあった。地域に住む親子連れ約20人が集まり、小学生らは力いっぱいタケノコを掘り起こした。

 このタケノコ掘りは、保谷第一小学校通学地域ふれあいまちづくり住民懇談会(ふれあい広場)が主催した。今年で4回目。同会は屋敷林の保存活動を続けており、親竹にするタケノコの選定など整備を行っている。団体によると、この竹林には約1000本の竹があり、今年は豊作で約400本のタケノコが生えているという。

 当日、参加者は3つの班に分かれて体験した。竹林に入ると子どもたちは、土から頭を出したタケノコを見つけると「こっちにもあるよ」と歓声を上げた。団体のメンバーから掘り方を教わりながら、スコップに体重をのせ夢中になって地中からタケノコを掘り出した。大小合わせて約20本収穫し、みんなで分けた。

 

掘った大きなタケノコを解体。こんな形しているんだあ

竹で作った楽器で演奏

 

 その他にも伐採した竹を使った企画が用意され、子どもたちは輪切りにした竹を叩いたりして音合わせを楽しんだ。

 西東京市は2012年、都市化が進む保谷駅周辺の豊かな自然を残そうと同屋敷林を特別緑地保全地区に指定した。昨年12月に全ての土地を取得し市の所有になった。

 ふれあい広場副代表の堤順子さんは、「末永く屋敷林を残すために次世代のボランティアを育てたいと思っています。子どもの頃からこの自然に触れてもらい感動してほしい。これからは市に協力しながら、都市型の保存林をみんなで楽しみながら大切にしたい」と話していた。
(柿本珠枝)

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

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