色とりどりのハスの花咲く 旧東大農場の見本園で観蓮会
西東京市緑町にある東大生態調和農学機構(旧東大農場)ハス見本園で7月21日、恒例の観蓮会が開かれた。待ちかねた人たちが午前7時の開門と同時に見本園に入り、約100種のハスの花々を見て回った。「開門を待っていた人たちは数十人はいましたね」。カウンターを手にしたボランティアスタッフがそっと教えてくれた。
毎夏開かれる「観蓮会」には各地から多くの人たちがやって来る。開門間もない7時15分は「150人」。午前8時過ぎに尋ねたら「250人になりました」。日傘姿があちこちに見える。帽子を被り、手拭いを首にかけた「熱中症対策スタイル」も多い。「閉門の午前11時までに、来場者が1000人を超えたときもあったそうです。でも今日はこの暑さだから、そこまではいかないでしょう」。スタッフはそう言って汗をぬぐった。
園内はカメラ持参の人が多い。人気の大賀蓮は花が散り、水を貯めたコンクリート製の区画の中は葉っぱだけが浮いている。「折角見に来たのに、とお叱りを受けるときがあります。大賀蓮は6月初めが見ごろ。いまは終わってしまいました。別の品種が咲いてますからそちらを見てください」と別のスタッフ。市内緑町在住の男性は「毎年来ていますよ。楽しみにしています」とカメラを抱えながら園内を歩いていた。
ハス見本園には、東大が2011年に品種登録した「緑地美人」、2016年登録の「月のほほえみ」など、200品種以上の花ハスが栽培されている。毎年6月~7月にかけて見本園を一般公開し、約100種が見られる。今年は6月12日から7月20日までの火曜日と金曜日の午前中、時間を限定して無料公開していた。
(北嶋孝)
【関連リンク】
・観蓮会の開催について(東大生態調和農学機構)
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