「ぷらっとサロンきたまち」オープン 池袋線北側にカフェやサロンが次々に

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2018年9月29日

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 西東京市内を通る西武池袋線の北側地域でこのところ、大人も子どもも集える「場」が次々に立ちあがっています。どんな場が、どこに、どうして…。そんな疑問を解き明かす、主任児童委員西原みどりさんの報告です。(編集部)

 

 

◆ お茶とお菓子でひととき過ごす

 

広く居心地がよい。「そんぽの家S保谷北町」食堂で開かれたサロン

 

 2018年9月26日(水)、西東京市北町6丁目にある「そんぽの家S保谷北町」1階食堂で、近隣住民が自由に集える「ぷらっとサロンきたまち」がオープンしました。

 午後2時になると、育成会や近隣に住むお年寄りなどが続々と施設見学かたがら食堂に集まってきてほぼ満席状況に。今回は雨が心配される空模様で、楽しみにしていたけどまた次回にと、連絡された方もありました。明るく居心地よい食堂で、皆さんお茶とお菓子でゆっくりと午後のひとときを過ごしていただきました。

 

コーヒー、お茶、お菓子の準備

 

 私(主任児童委員歴17年)にとってこれが4つ目のサロン立ち上げとなります。社会福祉協議会で毎年募集している「サロン立ち上げ助成金」の申請もこれで4回目。まず青嵐中学校の「せいらんブックカフェ」、次に下保谷児童センターの「おにぎりカフェ」、昨年度はひばりが丘中学校の「ひばりカフェ」、今年度は「ぷらっと きたまち」です。

 「なぜそんなに次々と」とおっしゃる方もありますが、ここには長年民生児童委員協議会に所属して子どもの福祉向上への活動を続けてきた私のプランがあります。サロン立ち上げにあたり、一度まとめてみたいと思います。

 

◆ 西武池袋線北側地域は資源不足

 

 西武池袋線北側地域(青嵐中学校学区域でもあります)は、練馬区、東久留米市、新座市が入り組んで隣接する西東京市の北の端です。

 保谷庁舎はまだ近いですが、田無庁舎になると踏切を2つ越えなくてはなりません。公共機関が少なく、大きなイベントも無く、市民まつりの行われる2日間も、私の住む栄町はシーンとしています。よほどの意識がないかぎり、市のイベント、公民館の講座、子育てフェスタの賑わいからは蚊帳の外の地域です。

 地元の商店街のお祭りや天神社のお祭りは、大人も子どももウキウキしますが、公共機関の恩恵を受けているとはいいにくいかなあ。

 なんとか日常的に住民の集う場所、子どもたちを支援する場所を作れないか、その思いがまず「ブックカフェ」の取り組みでした。青嵐中学校図書室で年8回、地域住民が放課後カフェを開催しています。カルピス、ミルクティーが大人気です。マスターの入れるコーヒーの香りが漂い、中学校の中にほっとできるスペースを提供してきました。また部活動で頑張る生徒たちに差し入れに出かけています。(➡詳細は「西東京子ども放課後カフェ」ホームページ

 今年3月、栄町地域包括支援センターの呼びかけで、高齢者から子どもまで異世代で集える場所や機会を模索する集まりがひらかれました。

 話し合いのなかで包括支援センターの方から「そんぽの家S保谷北町」が地域活動に場所を提供してくださると聞き、高齢者サロンに限定せず、広い年代の地域住民が集える場所を作ろうという企画が進みました。

 主におにぎりカフェのメンバーが中心となり、育成会やほっとネット推進員も巻き込んでオープンしました。

 おにぎりカフェは、下保谷児童センターの調理創作室で、地域住民が毎月午後2時30分から、来館している幼児親子や小中学生、地下でバンド活動をする高校生に手作りのおにぎりと飲み物を提供する活動です。異世代交流を図り、高校生による英語を交えた紙芝居を毎回実施しています。

 

◆ 多世代の集うサロンを北町に

 

 西東京市では現在多くのサロンが運営されていて、それぞれいろいろな特色があるようです。

 「ぷらっと きたまち」では高齢者がおしゃべりしたり、いろいろな方とつながることのできるサロン活動を始めました。それと併行して、メンバーが学校や児童センターで活動していることも生かし、育成会とも連携しながら、子育て中のママたちの居場所づくり、勉強や登校に悩む子どもたちのほっとできる居場所づくりも視野にいれていきたいと考えています。

 地域包括支援センター、社会福祉協議会、民生児童委員、子ども家庭支援センター、公民館の方々にも気軽に足を運んでいただいて、地域住民や支援者同志の交流の場になればと考えます。

 しばらくは月1回、毎月第4水曜日午後2時~4時にサロンはオープンしています。ぜひ、皆さまお出かけください。いろいろ語りアドバイス頂けるとうれしいです。歌や演奏、朗読などのイベント開催も今後は計画していきたいと思います。

 ひとつの活動を起こすことでいろいろな問題が見え、またいろいろな人につながっていきます。自分一人で考えていた範囲を超えて、活動はどんどん発展し展開していきます。これが居場所づくりの醍醐味です。皆さんの持っている力はすごいです。ひとりひとりの個性がきっと誰かを助けると信じています。こうした居場所づくり、ぜひみなさんご一緒にいかがですか。

 最後に、11月17日から保谷駅前公民館で「現代の課題を考える」講座として「居場所をつくろう」が開催されます。プロからのアドバイスもあるようです。私はコーディネーターで参加します。お知らせまで。
(西原みどり)(写真は筆者提供)

 

【筆者略歴】
西原みどり(にしはら・みどり)
 1956年4月生まれ。広島県出身。主任児童委員、保護司、吹奏楽団ウインズパストラーレ代表、西東京市青少年問題協議会委員も務める。西東京市30年在住。

 

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