公立昭和病院の課長逮捕 官製談合防止法違反などの疑い

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙暮らし健康・福祉 オン 2018年10月23日

(公立昭和病院HPから)

 西東京市、小平市、東久留米市など多摩地域の7市で構成する「公立昭和病院」(小平市花小金井)の指名競争入札で談合があったとして、警視庁は22日、同病院施設担当課長の山地今朝幸容疑者(60)を官製談合防止法違反などの疑いで逮捕し、23日に同病院を家宅捜索した。落札した業者ら2人も公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された。朝日新聞、毎日新聞、読売新聞などが報じた。

 各紙によると、病院の空調設備の保守整備業務の指名競争入札が7~8月に行われた際、山地容疑者が予定価格などを漏らし、逮捕された業者らが談合して公正な入札を妨害した、という。

 昭和病院のホームページに23日掲載された病院長のコメントは、「本件について、当院としましては、ただただ困惑している状況です。地域住民の方及びご関係の皆様に多大なご迷惑ご心配をお掛けしたことを心よりお詫び申し上げます」などと述べている。

 同病院に問い合わせると、家宅捜索の事実は確認したが、その他は「お答えできません」。警視庁広報課は「新聞協会や(警視庁の)記者クラブに加盟していないとお知らせできない」との対応だった。

 

公立昭和病院の構成7市(同病院のHPから)

 

 公立昭和病院は、地方公営企業法に基づいて開設された「昭和病院企業団」が運営。同企業団は地方公共団体の一つで、職員は公務員となる。構成7市が組織する「企業団議会」に、各市2人ずつ計14議員が選出されている。

 31の診療科があり、病床数は一般512、感染症6の計518床。年間の入院患者は14万人、外来は25万人を見込み、東京都の救命救急医療センター、災害拠点病院(地域災害拠点中核病院)などになっている。

 今年度の同企業団病院事業会計予算によると、7市の分賦金は15億円。西東京市は約2億250万円を負担している。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・【お詫び】ニュース等による報道について(公立昭和病院

 

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