小平市と武蔵野美大が初の包括連携協定 美術やデザイン生かしてまちづくり
東京都小平市(小林正則市長)と武蔵野美術大学(東京都小平市、長澤忠徳学長)は11月2日、文化芸術における教育研究やまちづくりなどの分野で協力関係を発展させるための包括連携協定を締結した。小平市が大学と、武蔵野美大が自治体とこうした協定を結ぶのは、それぞれ初めて。
小平市は市内の7つの大学などが加盟する「小平市大学連携協議会」(通称こだいらブルーベリーリーグ)で行政と大学との連携を進めてきた。なかでも武蔵野美大とは小平産ブルーベリーのキャラクター「ぶるべー」や「地域宣伝隊コダレンジャー」のデザインをはじめとする連携プロジェクトを数多く実施してきた。
これまでの協力関係をさらに強化するため今後、各部の実務担当者が集まる意見交換会を重ね、美術・デザインなどの文化芸術による地域活性化と産業振興、産官学共同プロジェクトの実施、市内の美術館・博物館・教育機関との連携などを図っていく。
小林市長は「小平には、『ぶるべー』に象徴されるように、何とも言えない愛くるしさとぬくもりがある。これからは自分たちの街をいかに視覚的にアピールしていくかが重要になる。今後も各大学の特色を生かしながら個性豊かな地域をつくっていきたい」。
長澤学長は「玉川上水や短冊型の地割などが今もそのまま残る小平は、私たちにいろいろな刺激を与えてくれる面白い地域。さまざまな可能性を持つ小平というフィールドを今後も教室として使わせていただき、まちづくりに寄与したい」と話した。
(片岡義博)
【関連サイト】
・ 武蔵野美術大学と包括連携協定を締結しました(小平市)
・小平市大学連携協議会(小平市)
・小平市と包括協定を締結しました(武蔵野美術大学)
【筆者略歴】
片岡義博(かたおか・よしひろ)
1962年生まれ。共同通信社記者から2007年フリーに。小平市在住。嘉悦大学非常勤講師(現代社会とメディア)。