「丸ポストのある風景」写真展 ルネこだいらでコンテスト入賞作を展示
どこか懐かしい丸い郵便ポストを題材とする写真コンテストの入賞・入選作品を展示した第11回「丸いポストのある風景」ポストカードフォトコンテスト作品展が、ルネこだいら(小平市民文化会館)1階情報ロビーで開催されている。3月31日まで。
かつて日本全国にあった赤い円筒状の丸ポストは1970年代から徐々に四角い箱型ポストに置き換わり、東京23区内には現在、5本を残すだけとなった。これに対して小平市は都内の自治体で最も多い37本(うち使用中は32本)を保有している。
写真コンテストは「丸いポストのまちこだいら」を全国に発信するため、小平市文化振興財団が2008年度から始めた。国内外にある丸ポストを人々の暮らしと風景の中に捉えたハガキ大のカラープリント写真を募集。今年は海外を含めて全国各地から365人、601点の作品が寄せられた。
作品展では金賞(賞金5万円)から努力賞(賞品)までの入賞作12点と入選作89点を展示し、入賞作には講評と撮影者のコメントを付している。金賞を受賞した「ポストも楽団員」(撮影地・埼玉県川越市幸町)は、講評で「太鼓をたたく子供達と、熱心に聴き入る聴衆と、大勢の人であふれる街並みを捉えた画面構成は見事で、お祭りの臨場感が画面いっぱいに広がっています」などと評された。
撮影者の今玉利修司さんは「ポストを写すこともさることながらそれにまつわる物語を描くこと、小さなハガキ大という方寸の画面の中に大きな世界観を表現したいと苦心しています」などとコメントを寄せている。
(片岡義博)(受賞作品提供:公益財団法人小平市文化振興財団、ほかは筆者提供。写真は全てクリックで拡大)
【関連サイト】
・第11回「丸いポストのある風景」ポストカードフォトコンテスト審査結果(ルネこだいら)
【筆者略歴】
片岡義博(かたおか・よしひろ)
1962年生まれ。共同通信社記者から2007年フリーに。小平市在住。嘉悦大学非常勤講師(現代社会とメディア)。