学生チーム「東京ブルーズ」創設試合に勝利 西東京市拠点にアイススポーツ活性化
西東京市などを活動拠点に旗揚げしたスポーツ団体「アイススポーツジャパン」の学生チーム「東京ブルーナイト」(略称:東京ブルーズ)の創設記念試合が2月16日、東伏見のダイドードリンコアイスアリーナで行われた。社会人チームの電通と対戦し、6-3で勝利を収めた。
東京ブルーズには、関東大学リーグに参加する有力校から学生が集まった。現役の日本代表ディフェンダー(DF)を務める蓑島圭悟選手(中央大学4年)が初代キャプテン(主将)になるなど、メンバーには実力者が揃った。対戦相手は社会人Sリーグの電通だった。
学生有利の予想だったが、試合が始まるとブルーのユニフォームを着た東京ブルーズは第1ピリオドが1-1。第2ピリオドは逆転されて2-3となるなど、押され気味の場面が目立った。しかし第3ピリオドは一挙に4点を挙げて再逆転。試合が終わってみれば6-3となり、東京ブルーズの勝利。試合後に発表された最優秀選手は、第3ピリオドに2得点を挙げた東京ブルーズの矢野倫太朗選手(中央大学4年)だった。
攻守が目まぐるしく変わるスピード感。ドスッ!ドスッ!と身体ごとぶつかる迫力。華麗なスティック捌き。強烈なショット。急停止や進路変更の音が響き、氷のかけらが舞い上がる…。歓声とため息と拍手が入り交じり、あっという間に時間が過ぎてしまった。観客席には男性も女性も若い人たちが目につく。主催のアイススポーツジャパンによると、観衆は762人だった。
試合は華やかな雰囲気のなかで行われた。チーム名にちなんだブルーの照明が光り、ミラーボールが回る。大音量の音楽が場内に響き、選手紹介に歓声が沸く。天井に設置されたモニターに、得点を挙げたシーンが映し出される。試合のアナウンス役は、地元FM西東京のパーソナリティーで声優の布施川一寛さんが担当した。学生時代にアイスホッケーをしていたこともあって、要所で観客を後押し。場内の一体感を盛り上げていた。
スポーツを通じた地域や企業への貢献、社会から応援される若者の育成などを掲げて、アイススポーツジャパンが発足した。代表の山口真一さん(51)はアイスホッケー雑誌の元編集長。有望な若手選手がいるのに、企業が手を引いて廃部に追い込まれるチームが出るなどアイスホッケーの地盤沈下に直面した。「誰かがやらないといけない。学生選手らと付き合う中で、新しい運営母体を立ち上げた」と言う。
学生らに声を掛けてチームを結成。スタッフを募集し、団体の立ち上げから運営、試合の準備などに忙しい時期を過ごしてきた。
試合後に山口さんは「相手もメンバーを揃え、前半は押され気味でしたが、最後にブルーズが力を発揮してくれました。とてもいい試合になり、お客さんも楽しんでくれたのはないでしょうか。まずまずの船出だと思います。次の試合は5月ごろを予定しています。これからも地元の人たちにアピールし、ともに盛り上げていきたい」と話した。
(北嶋孝)
【関連リンク】
・アイススポーツジャパン(アイスポ!)
・2・16ブルーズ創設試合に6-3で勝利!(アイスポ!)
・ダイドードリンコアイスアリーナ(西武鉄道)
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