小平市とFC東京のコラボモニュメント 小平駅南口で除幕式
小平市は市内に練習グランドを持つプロサッカークラブ「FC東京」の創設20周年を記念して、両者のマスコットをかたどったモニュメントを制作、3月20日に西武新宿線小平駅南口で除幕式を開催した。
多摩地区との結びつきが深いFC東京は2002年、小平市大沼町の東京ガス武蔵野苑内に練習グランドを整備して以降、市主催イベントへの参加やサッカー教室の開催などを通じて連携を図ってきた。
小平出身の吉本一謙選手(現在、アビスパ福岡へ期限付き移籍中)が「小平市観光まちづくり大使」に就任。小平商工会はFC東京応援団を結成して、観戦バスツアーや応援レセプションを企画するなど市民とクラブ選手との交流を図っている。
小平市はFC東京が2018年、創設20周年を迎えたことを記念して、小平市のシンボルキャラクター「ぶるべー」とFC東京のチームマスコット「東京ドロンパ」が手を結んだモニュメントの制作を企画。市として初めてふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングで寄付を募り、今年2月に目標額の200万円に達した。
モニュメントは強化プラスチック製で総制作費は400万円余り。練習グランドに最寄りの小平駅の南口ロータリーに設置された。市とクラブの協力関係を進展させる包括連携協定の締結式も同時に開催された。協定締結はFC東京のホームタウン自治体としては初めて。
除幕式で小林正則小平市長は「FC東京の練習グランドは小平の貴重な観光資源。モニュメント設置をきっかけに今後もスポーツ振興や地域振興を進めていく」とあいさつした。
大金直樹FC東京社長は「J1リーグ首位でここに来ることができたのも皆さんの応援のおかげ。今後も市民に必要とされる存在を目指したい」と話した。
除幕式には2017年シーズンに現役引退後、FC東京クラブコミュニケーターに就任した元日本代表の石川直宏さんも出席し、集まったファンたちから写真撮影やサインを求められていた。
(片岡義博)
【関連サイト】
・東京ドロンパ・ぶるべーモニュメント完成除幕式、FC東京・小平市包括連携協定締結式(小平市)
・小平市との包括連携協定締結のお知らせ(FC東京)
【筆者略歴】
片岡義博(かたおか・よしひろ)
1962年生まれ。共同通信社記者から2007年フリーに。小平市在住。嘉悦大学非常勤講師(現代社会とメディア)。