最後の西東京サマーフェスティバル 出演者も市民も閉幕を惜しむ
毎夏恒例の西東京サマーフェスティバルが7月28日、西武新宿線田無駅の北口大通りやペデストリアンデッキを舞台に開かれた。第24回の今年は「The Final」と銘打ち、出演団体総出で相互に共演・競演を重ねた。最後は沿道の人たちも一緒に、四半世紀続いた祭りの閉幕を惜しんだ。
午後3時30分過ぎ、フェスティバルの名誉実行委員長を務める西東京市の丸山浩一市長が浴衣姿で登場。「今年最後のサマーフェスティバルを思い切り楽しみましょう」と挨拶。そのあと地元の和太鼓グループ「TAWOO」(タオ)の息の合った演奏で路上パフォーマンスが始まった。
やがて高円寺の阿波踊りチーム「しのぶ連」が加わって共演。地元の阿波踊り団体「たなし連」がタオと入れ替わりになった。初期から参加している琉球國祭り太鼓のメンバーは黒の衣装を身に着け、沖縄のリズムとメロデーを取り入れた太鼓と踊りを披露した。
子どもたちが集まる3団体のダンスが終わると、朝霞なるこ遊和会らの踊りがあり、続いて「フェスティバルに育てられた」という地元の「TANASHIソーラン会」が大旗を掲げて登場。田無高校ダンス部との共演を交えながら、約100mの路上ステージいっぱいに踊って、沿道に詰めかけた人たちの大きな拍手を浴びた。沖縄の演舞団体「昇龍祭太鼓」のパフォーマンスにも歓声が上がった。
後半は登場した多くの団体が組み合わせを変えて共演・競演し、終幕の夜8時過ぎにはほとんどの団体が入り乱れ、沿道に詰めかけた人たちも路上いっぱいに広がって、四半世紀続いたお祭りのフィナーレを迎えた。
フェスティバル実行委員会の名古屋栄司委員長がはこれまでの出演者、フェスティバルに集まった市民、歴代の実行委員らスタッフへの感謝の言葉を繰り返したあと、「力及ばず、今回が最後になりました。新しい令和の時代にふさわしいお祭りが、これから新たに生まれることを願っています」と結んだ。最後は丸山市長の三本締めで祭りの幕を閉じた。
この日は快晴。日差しの強い午前11時にペデストリアンデッキで模擬店が店開き。ミニステージで子どもたちのダンスチームなどが見事に踊った。夜8時過ぎまで大勢の人たちで賑わった。
当初予定された花火の打ち上げは、風が強くて取りやめ。サプライズなしの一夜となった。
(北嶋孝)(写真は筆者撮影)
- 情報欄も4月以降の更新停止 - 2024年3月24日
- 『北多摩戦後クロニクル』3月19日発売 「ひばりタイムス」連載記事を書籍化 - 2024年3月8日
- 東京新聞が「ひばりタイムスの10年」紹介 メディアに掲載されたひばりタイムスの活動は… - 2024年2月27日