丸いポストが写った写真展 ルネこだいらで入賞作を展示

投稿者: カテゴリー: 文化 オン 2020年2月9日
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金賞「節分の朝」(撮影者:金久昌和、撮影地:京都府京丹後市丹後町)

 小平市の名物になっている丸型ポストを題材とする写真コンテストの入賞・入選作品を展示した第12回「丸いポストのある風景」ポストカードフォトコンテスト作品展が、ルネこだいら(小平市民文化会館)1階の情報ロビーで開催されている。3月31日まで。

 昔懐かしい赤い円筒状の丸ポストは1970年代から徐々に姿を消し、東京都23区内には現在5本しか残っていない。小平市内には37本(うち32本が使用中)があり、都内の自治体でトップだ。

 

「丸いポストのある風景」ポストカードフォトコンテスト作品展(ルネこだいら1階情報ロビー)

 

 「丸ポストには人間味や温かみがあり、見る者の心を優しく包み込む」として、小平市文化振興財団が「丸いポストのまちこだいら」を全国に発信するため、丸ポストが写った生活と風景を捉えたハガキ大の写真コンテストを2008年度から始めた。さらに、ルネこだいら前には高さ約2.8メートルの「日本一丸ポスト」を設置して、実際のポストとして使用している。

 コンテストには毎年、北海道から沖縄、さらに海外からも応募があり、写真展には市外からも多数訪れるという。会場には350 人、582点の中から審査で選ばれた、金賞(賞金5万円)から努力賞(賞品)までの入賞作12点と入選作91点を展示している。

 

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銀賞「語らい」(撮影者:中世古健吾、撮影地:三重県熊野市木本町)

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銀賞「黄昏ポスト」(撮影者:吉田拓史、撮影地:三重県伊勢市朝熊町)

 

 金賞は京都府京丹後市丹後町で撮影された「節分の朝」。「力士をポストと等身大の位置で捉えた構図は秀逸で、ポストが『ガンバレ!』と大きな声援を送っている感じがよく出ています」と講評された。

 撮影者の金久昌和さんは「間人たいざ」ガニで有名なこの地区で、節分の時季に行われる伝統行事の百度打ち。早朝から男衆が化粧まわし姿で駆け巡り、それを毎年静観している丸いポストを撮影しました」とコメントを寄せている。
(片岡義博)

 

【関連情報】
・第12回「丸いポストのある風景」ポストカードフォトコンテスト審査結果(ルネこだいら

 

【筆者略歴】
 片岡義博(かたおか・よしひろ)
 1962年生まれ。共同通信社文化部記者として演劇、論壇などを担当。2007年フリーに。小平市在住。嘉悦大学非常勤講師(現代社会とメディア)

 

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