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旧焼却施設「清柳園」解体に着手 損傷した電気集塵機は夏ごろ撤去

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撤去予定の「清柳園」施設機器(写真は柳泉園組合提供)

 東京都の東久留米市、清瀬市、西東京市の3市のごみを共同で処理する一部事務組合「柳泉園」議会の第1回定例会が2月19日に開かれ、昨秋の台風19号で損傷した清瀬市下宿2丁目の旧焼却場「清柳園」の解体工事やテニスコートを人工芝に張り替える工事費など総額26億2400万円の一般会計予算案を全会一致で可決した。

 

 清柳園の解体に着手

 柳泉園組合の説明によると、清柳園は1968年に設置され、当時の清瀬町が柳泉園組合に加入した70年に移管。1985年に廃止されてから34年間、施設機器がほぼ残っていた。昨年10月の台風19号で老朽化した旧施設が損傷し、傾いた集塵機撤去工事に新年度予算で4700万円を計上した。工事は年度前半「できれば今年夏ごろには終えたい」としている。

 焼却施設だったため昨年12月にダイオキシン類の濃度調査を実施した。その結果、灰搬送コンベヤーから基準値の15倍、集塵機内部から10倍の高濃度ダイオキシンが測定され、健康や生活環境に被害を及ぼす「特別産業廃棄物」として処理する必要が分かった。約37070平方メートルの敷地も土壌対策汚染法などの規定で、解体時は土壌調査が必要となる。こうした状況を踏まえ、新年度から旧施設本体の解体に向けて、解体時期、負担金額や跡地利用などの協議を進め、ロードマップを作成するという。

 

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老朽化が進む「清柳園」施設(写真は柳泉園組合提供)

 

 柳泉園は「当時焼却用に使っていた重油タンクがある。台風や大雨などで油流出が被害を及ぼしたケースがあるので、まず油類が残っているかどうかを確認することから調査したい」と説明している。

 

 テニスコートを人工芝に

 このほかクレーコートの老朽化のため人工芝に張り替えるテニスコート改修工事費に8900万円を投入し、「雨による影響を抑え、稼働日数を増やしたい」。併せて予約管理システムを新たに委託運用して、利用者の拡大を目指す。

 

 会計年度任用職員の中身は

 前回議会で議案の誤記から今議会に再提出された「会計年度任用職員条例」案の質疑から、現行のアルバイトや嘱託がが会計年度任用職員になっても収入はほとんど変わらない実態が浮かんできた。柳泉園側の説明によると、現在アルバイトや嘱託の日給は1430円。ところが会計年度任用職員になると同1230円と下がる。期末・勤勉手当(ボーナス)が支給されるようになっても「年収では1万円アップ」どまり。会計年度任用職員のメリットは「1万円アップのほか、休暇制度が整備されたことが一番」という。

 

 宮城県の災害廃棄物受け入れ

 予算や条例の審議に先立って行われた行政報告で、台風19号で生じた宮城県の災害廃棄物の受け入れ内容が明らかになった。報告によると、柳泉園は5月11日から22日まで、宮城県大崎市の稲わら約64トンを第1回分として受け入れ、焼却する。多摩地域の10団体が計2000トンを受け入れ予定のため、柳泉園も今後を含め計200トン前後を受け入れる見込み。手数料は多摩地域統一料金で、1キロ当たり30円。

 今後はホームページなどで情報を提供するとともに、周辺自治会との臨時協議会で災害廃棄物受け入れを説明する予定。「放射能の心配はないか。搬入時や焼却後などに測定するなどして、住民に情報を知らせてほしい」との議員の要望には、「そのような形で測定を実施したい。HPでも情報提供する」(横山雄一総務課長)との回答だった。

 昨年12月に宮城県から東京都に災害廃棄物処理の協力依頼があり、今年1月30日に東京都、宮城県、特別区長会、東京都市長会など関係6団体が処理協定を締結した。2月始め東京二十三区清掃一部事務組合に搬入が始まった。多摩地区は3月以降の予定となっている。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・令和元年台風19号に伴う災害廃棄物の処理(東京都環境局 [3]
・令和元年台風第19号により発生した大崎市の災害廃棄物(稲わら)の東京都での処理について(宮城県 [4]

 

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