連載「西東京 帰り道 ~濱口太のフォトレッスン~」第2回 夕景
紅い衝撃!(05)
夕景の写真の鉄則は、空の青と紅。写真上部にこの色があれば何とかなる。特に日が沈んだ後に残る紅は、強い差し色となり琴線に触れる。
なので見慣れた木と電線も、それなりの写真になるのです。
【ポイント】
しっかり周りを見る。
中町回廊(06)
上空に雲が多い日は青が消えて紅だけ薄雲に伸びる。全部が紅になる珍しい瞬間だが、この魅せる時間は5分と短い。
路肩に車を止め、カメラに300ミリを装着。シャッターを切りながら露出と構図を合わせ、信号とテールライトが紅になった瞬間を撮った。
と言えばそう見えるが、慌てて撮った何十枚もある中の1枚でした。
【ポイント】
考える前にシャッターを押す。
【筆者略歴】
濱口太(はまぐち・ふとし)
西東京市在住の写真家。六本木のスタジオフォリオを経て、ファッションカメラマン袋谷幸義氏に師事。1995年に独立後、雑誌、ウェブなどで活躍。フード撮影では佳川奈央、ポートレート撮影では河村フォトン名義で作品を発表している。地元の風物を記録する「西東京百姿フォトコンテスト」や写真集を企画した主要メンバーの一人。
(Visited 737 times, 1 visits today)