杉並アニメミュージアムがエクラアニマル特集 「風のように」「フイチンさん」など7作品上映
西東京市のアニメ制作会社「エクラアニマル」(豊永ひとみ社長)のアニメ作品7本の特集上映が6月20日から、東京工芸大杉並アニメーションミュージアム(東京都杉並区上荻3丁目)で始まった。ちばてつや原作「風のように」や上田トシコ原作「フイチンさん」はじめ、西原自然公園を育成する会とともに制作した「さくらとサクリン ~雑木林のひみつ~」などの自主制作アニメをまとめてみることができる。特集上映は8月30日まで。入場無料。
平日の午前11時と午後4時からは、「さくらとサクリン」や「キャラ丸くんとドク丸くん」「かっぱのすりばち」などの短編5作品を週替わりに上映。土日祝日の午前11時からは平日と同じく短編上映を予定。午後4時からは、「風のように」(40分)「フイチンさん」(60分)の長編どちらか一作を上映する。当日の上映作品は同ミュージアムのホームページに掲載している。
エクラアニマル特集の上映について杉並アニメミュージアムの担当者は「エクラアニマルさんは子どもたちに向けた作品が多く、地域活動にも積極的で、自然や人にやさしい視点を持った作品作りに特徴があります。昨年、第1回やなせたかし文化賞を受賞しました。受賞記念に作品をまとめて紹介したいと考え、特集上映を提案しました」と話している。
やなせたかし文化賞は、「アンパンマン」で知られる漫画家のやなせたかしさんの遺志に基づき、児童向け漫画や絵本などを制作する優れた個人や団体を対象に創設。2019年2月に第1回の審査結果が発表され、クリエイティブユニット「tupera tupera(ツペラ ツペラ)」、絵本作家、翻訳家、詩人の石津ちひろさん、人形劇団ココン、漫画家の村岡マサヒロさんとともに、エクラアニマルも受賞した。
エクラアニマルは1982年、シンエイ動画でアニメ「怪物くん」「ドラえもん」を手掛けていたメンバーが中心になって独立。2007年から社名は「エクラアニマル」になった。TV番組「シンカリオン」「ふるさとめぐり日本の昔ばなし」などのアニメ作品を手掛けながら、「心にしみるアニメを子どもたちに」をモットーに自主制作を進めた。地域の保育園・幼稚園でアニメの無料出張上映会を続け、市民活動や地域のイベントにも積極的に参加している。
(北嶋孝)
【関連情報】
・東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム(twitter)(HP)
・エクラアニマル(HP)
・やなせたかし文化賞(やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団)
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エクラアニマル特集の上映が本日(6月20日)午前11時、午後4時の回ともスタートしました。「特集上映が…始まる」を「特集上映が…始まった」と過去形に差し替えました。(北嶋)