田無駅南口で10月から毎週水、土曜に「食」支援 西東京わいわいネットが来年3月までフードパントリー

投稿者: カテゴリー: 新型コロナウイルス子育て・教育 オン 2020年9月27日

大掃除を終えた西東京わいわいネットのメンバー(左から3人目が代表の岸田久惠さん)

 西東京わいわいネット(岸田久惠代表)が10月3日(土)から来年3月までの半年間、西武新宿線田無駅南口で、必要な人たちに食品を支援するフードパントリー活動を始める。場所は駅南口から10メートル足らずの至近距離。駅前再開発で店を畳んだ八百屋さんの旧店舗を借り、コロナ禍で職を失ったり家庭の事情で食生活に困ったりした人たちの暮らしを「食」の面から支援する。

 

田無駅南口のすぐ目の前。店じまいした八百屋さんの旧店舗が活動虚点になる(9月26日午前11時30分)

 

 「店」を開くのは毎月土曜日午後3時~4時、水曜日午後7時~8時。来年3月まで、12月30日(水)と1月2日(土)の年末年始を除いて週2回オープンする。

 

 店の奥半分は新たに床を張り、側壁も塗料を塗り直した。オープンに向けて9月26日午前中、店内の大掃除が行われた。メンバーがテーブルを設置し、八百屋時代に使っていた野菜用の大型冷蔵庫は、中をきれいにして食品を取り置く棚代わりに使う。天井のクモの巣を払い、円形の時計を壁に掛けるなど2時間ほどの作業で、店内は見違えるほど明るくなった。最後に「わいわいフードパントリー」の幕を張って、この日の作業が一段落した。

 

マスク姿で大掃除

白壁に横断幕を張る

 

 わいわいネットは2015年、田無公民館の講座「子どもの貧困と向き合う地域をつくる」に参加した人たちが始めた。この年の4月から毎月第3土曜日に子どもたちと一緒に料理をつくり食事して、イベントやゲームも楽しんだ。2年後の2017年には勉強会も始めるなど、子ども食堂として幅広い活動を続けてきた。

 

 しかし会場になっていた公民館など公共施設が、コロナ禍で春先から使えなくなった。子ども食堂がその後も開けない状況が続いたため、子ども支援の一環として、5月末と6月に民間施設を借りて、食品を無料で提供するフードパントリーを実施した。東京都が新型コロナウイルス感染症対策として「子供の食の確保事業」を始めたので、市の窓口を通して助成を申請。週2回の開催に踏み切った。

 

 提供するのはインスタントやレトルトの食品、お菓子やジュースなどのほか、お米やスパゲティーなども予定。大掃除が一段落したあと、「あそこの会社は提供してくれないかしら」「会社や団体回りしましょうよ」など食品確保の段取りを話し合っていた。

 

 代表の岸田さんは「コロナ禍がまだ続くので、10月からは子ども食堂とともにフードパントリー活動も始めることにしました。家主さんのご理解を得て、格安の家賃で貸していただくことになりました。子ども本人でも家族でもおいでください。学費や生活費に困っている学生さんにも食品を提供します。家庭で余っている食品の持ち込みも歓迎します。みなさんのご協力をお願いします」と話している。
 問い合わせは、西東京わいわいネット(電話 042-467-0498)
(北嶋孝)(写真は筆者撮影)

 

【関連情報】
西東京わいわいネットより、フードパントリー開催のお知らせ(ハピモグ

 

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