ひばりが丘PARCOに写真家濱口太さんのパネル J. レノン没後40年記念本にゆかりの地の写真

投稿者: カテゴリー: 文化 オン 2020年12月14日

 西東京市のひばりが丘PARCO4階の書店前に、西東京在住の写真家、濱口太さんのパネルが掲げられている。ジョン・レノン没後40年を記念して出版された本に、ジョンの息子ジュリアンやレコードプロデューサー、ジョージ・マーティンのほか、英米や日本のゆかりの地を撮影した濱口さんの写真約70枚が掲載されているのだ。

 

 ジョン・レノンは1980年12月8日、ニューヨークで銃弾に倒れた。今回記念刊行されたのは、音楽プロデューサー、評論家の立川直樹さん著「ラプソディ・イン・ジョン・W・レノン」(PARCO出版、3500円)。全日空の機内誌「翼の王国」1998年12月号(第354号)の特集をベースに収録したA4版の176ページ。濱口さんが当時撮ったインタビュー写真のほか、リバプール、ロンドン、二ユーヨーク、軽井沢など「旅の記録」の数々が収録されている。

 

パネルはエスカレータ横に設置。斜向かいは書店のリブロひばりが丘店

 

 濱口さんは「翼の王国」編集部の依頼で寺山修司特集の仕事を手掛け、好評だった。「寺山企画をやったので、ジョン・レノン企画が持ち上がったとき再び声がかかったんだと思います」と言う。「ビートルズが全盛のころは、ぼくが中学生の時代です。衝撃的でしたね。その後の音楽はみんなビートルズが源になってるんじゃないですか」。ジョンの足跡をたどる旅はサプライズも多かった。「ジョージ・マーティンとインタビューしたら、息子のジュリアンを紹介すると言って、引き合わせてくれた」というエピソードも明かし、「記憶に残る旅になりました」と振り返る。

 

 PARCO4階の書店「リブロ」店頭には、入荷した「ラプソディ・イン・ジョン・W・レノン」が飾られている。松本剛店長は「予約も入っています。息長く売れ続ける本だと思います」と話している。パネルは書店の斜向かい、4階エスカレーター前に飾られている。

 

濱口さんの写真を収めた新刊「ラプソディ・イン・ジョン・W・レノン」は店頭に

 

 ひばりが丘PARCOは、地元在住のアーチストを起用した「ひばり文化祭」など地域密着のイベントに力を入れてきた。施設を運営管理するパルコひばりが丘店の花井邦明課長は「これまで多くのイベントで濱口さんのお世話になりました。PARCO出版から出る本に濱口さんの写真が掲載されていると聞き、書店前のパネルで告知するとともに、本に載っていない写真を選び、3枚組のポストカードを作りました。リブロひばりが丘店限定で先着40人に差し上げます」。刊行元の「PARCO出版」の正式名称は「株式会社パルコ エンタテインメント事業部コンテンツ事業担当 出版チーム」。力の入る対応だった。

 

 そのポストカードは、映画「レット・イット・ビー」の演奏シーンに出てきたビルの屋上にリンゴ(アップル)を並べた光景、有名なアビーロードの横断歩道、ニューヨーク・セントラルパークの記念碑から住居のダコタアパートが見える計3枚。ファンにはたまらない贈り物かもしれない。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・ラプソディ・イン・ジョン・W・レノン(PARCO出版
・We Love ひばりが丘2020(PARCOひばりが丘店
・ひばり文化祭(PARCOひばりが丘店)(2017年~2019年)「ひばりの肖像」企画は濱口さん撮影。

 

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