会場入口のサクラ

春の旧高橋家屋敷林一般開放 春の花々を求め市民で賑わう

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙環境・災害 オン 2021年4月4日

 西東京市の下保谷4丁目特別保全地区の旧高橋家屋敷林で4月3日、春の一般開放イベントが行われた。ポランティア団体の高橋家屋敷林保存会と西東京市みどり公園課の共催。穏やかな春の陽気の下、花をつける野草を眺めながら散策する市民で賑わった。(写真は、会場入口。散りかけたサクラは、新緑の若葉と入り交じる)

 

パネル展示

展示パネルを熱心に見る来場者

 

 この日は、建物エリアに並べられたパネルには、屋敷林の活用や保存の取り組みが紹介された他、旧高橋家屋敷林の写真が展示された。

 

野草園

この日は野草園も一般公開

園内のあちこちに、春の花が咲いていた

 

 毎週金曜日午前中だけ公開の野草園もこの日は市民に開放された。野草園には100種類以上の野草が茂る。来場者は足元に咲く花の前で足を止め、案内係に花の名前を尋ねながら散策していた。高橋家屋敷林保存会の案内担当者は「例年であれば、いまごろがカタクリの花の見頃だが、今年は暖冬で咲き終わってしまった」と説明していた。

 

カブトムシ

カブトムシの幼虫、見つけた

竹林の通路にもタケノコが

 

 屋敷林の見学ガイドツアーも行われた。普段は立ち入り禁止となっている母屋の裏手、高木林ゾーンと竹林ゾーンを人数限定でまわった。

 

竹の木工品

竹の木工品

手作りの竹細工も並ぶ。竹明かりが人気の品

 

 竹細工・木工細工紹介コーナーでは、屋敷林の竹や木を再利用して使った木工細工が並び、来場者が興味深げに眺めていた。高橋家屋敷林保存会の案内担当者は「竹林は定期的に手入れしないと、あたり一面が竹藪になってしまう。竹を処分するにもお金がかかるため、再利用できないか工夫している」と話す。

 

一般開放イベントのポスター

一般開放イベントのポスター(クリックで拡大)

 付近を通りかかった市民は、「ここが何か知らなかったが、前を通りかかったらイベントが行われていたので、せっかくなので見学しにきた」と話し、受付にむかっていた。野草園の中では、「ムサシアブミなど、初めてみた花が多くとても楽しめた」とイベントを楽しむ市民の声が聞かれた。

 

 筆者も家族でイベントに参加した。小学2年になる長男は、植物に対する興味が強い。「これはクマガイソウ。絶滅危惧種なんだよ」と花を見つけるたび、うれしそうに説明する。図鑑でみていた実物の草花が目の前に広がる。興奮が抑えきれないのか、次から次へと屋敷林内を動き回っていた。
(道下良司)(写真:北嶋孝)

 

【関連情報】
・4月3日 春の一般公開イベント 下保谷四丁目特別緑地保全地区(西東京市Web

 

【筆者略歴】
 道下良司(みちした・りょうじ )
 1983年生まれ。西東京市在住。

 

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