東久留米市立西中ハンドボール部が男女とも全国優勝 第50回全国中学校ハンドボール大会
東久留米市立西中学校(薮野勝久校長)のハンドボール部が、8月22日から25日までさいたま市などで開かれた第50回全国中学校ハンドボール大会で男女同時優勝し、9月2日に先生らとともに両部員が東久留米市役所を訪れ、並木克巳市長らからお祝いの言葉を受けた。男子は初制覇、女子は10年ぶり5度目の全国一となる快挙だった。
大会は全国中学校体育連盟などが主催。男女とも全国9地区から23校が参加した。東久留米市立西中は男女とも東京都大会、関東大会を勝ち抜いて全国大会に進んだ。
女子は初戦の岩国市立岩国中(山口)を29-7、準々決勝の京田辺市立大住中(京都)を28-13、準決勝の氷見市立十三中(富山)を38-21、決勝は名古屋市立滝ノ水中(愛知)を27-13で撃破。圧倒的な力を見せて10年ぶり5度目の優勝を果たした。
男子は富山市立呉羽中(富山)を28-15、富谷市立成田中(宮城)を36-23で破り、準決勝は川口市立戸塚中(埼玉)を37-31で退けた。決勝は氷見市立北部中(富山)に35-20で勝った。北部中とは今年3月の全国中学校ハンドボール選手権大会の準決勝で対戦し2点差で惜敗。このときの相手に雪辱を果たして念願の初優勝を飾った。
この日は男女ハンドボール部員を始め、薮野校長、ハンドボール部顧問の知名英則、灘千賀子の両教諭やコーチら約40人が参加。並木市長らが男女の代表に花束を贈って生徒の活躍を讃えた。
挨拶に立った男子の知名顧問は「女子は春の(全国中学生ハンドボール選手権)大会で優勝しましたが、男子は3位と悔しい思いをしました。夏はメダルを取りたいと、みな一丸となってがんばってきた」と戦いの原動力を語った。女子の灘顧問は「春の大会で優勝したので追いかけられる立場のプレッシャーもあった。しかし女子も男子も自立をテーマにして、自分の夢を持ち、嫌なことから逃げずに立ち向かって頑張ってきた」と厳しい部活の日々を振り返った。
最後に藪野校長が「もっとも頑張ったのが生徒たちです。どうか大きな拍手をお願いいたします」と述べると、温かな拍手が長く続いた。
部員も一人ひとり感想や意見を述べた。「コロナ禍で体育館を使えるかどうか問題があったけれども、多くの方々の協力で練習できた」「春の(敗れた)悔しさをバネに頑張って優勝できてうれしい」「いろんな人の協力で実力が発揮できた」(男子)。女子からは「春夏連覇できてうれしい」「これまでやって来たことを全部出せた」「仲間と一緒にやれてよかった。この成長を今後に生かしたい」。男女とも感謝、頑張り、仲間との絆に触れる言葉が相次いだ。
これらの言葉を受けて並木市長は「全国制覇、おめでとう。男女同時の全国制覇は凄い快挙。コロナ禍でみんな困難な状況の中で、西中のみなさんが東久留米を背負って全国制覇した。それだけで感動です」と述べ、言葉を詰まらせた。「中学生が力を発揮してくれて、みんな勇気をもらった。困難な状況のなかで光を灯してくれたみなさんに感謝します。おめでとう」と言葉を継ぎながら祝辞を終えた。
(北嶋孝)
【関連情報】
・男子ハンドボール部 全国中学校ハンドボール大会優勝、女子ハンドボール部 全国中学校ハンドボール大会優勝(東久留米市立西中学校)
・第50回全国中学校大会 試合日程・結果(日本ハンドボール協会)
- 情報欄も4月以降の更新停止 - 2024年3月24日
- 『北多摩戦後クロニクル』3月19日発売 「ひばりタイムス」連載記事を書籍化 - 2024年3月8日
- 東京新聞が「ひばりタイムスの10年」紹介 メディアに掲載されたひばりタイムスの活動は… - 2024年2月27日