西東京市と明治安田生命が包括連携協定 健康・地域づくりで協力
西東京市と明治安田生命(本社・東京都千代田区丸の内2丁目)は10月27日、健康増進、文化・スポーツ振興、市内のイベント・事業への支援など7項目の包括連携協定を締結した。すでに新型ウイルスのワクチン接種のため市が作成したチラシを明治安田生命側が市内配布するなど協力が進んでいる。西東京市が企業と包括連携協定を締結するのは3例目となる。(写真は、協定を結んだ池澤隆史市長(右)と明治安田生命の宮崎達矢・武蔵野支社長)
7項目の協定を踏まえ、両者の話し合いで具体的な連携がすでに進んでいる。11月中旬には、コロナ禍で生活が困窮した大学生に食料支援を計画。12月には市内の明保中学校の特別企画「どこでもバンジーVR」のコンテンツ制作を支援し、この間実現できなかった課外授業などの代わりに、バーチャルリアリティー(VR)によるバンジージャンプ体験ができる企画を予定している。
明治安田生命の宮崎達矢・武蔵野支社長は協定締結に先立ってあいさつし、同社が掲げるスローガン「ひとに健康を、まちに元気を」を具体化する二つのプロジェクトを紹介したうえで、「西東京市の政策と、私どもの取り組みが相互に連携することで相乗効果が得られることを願っています」と述べた。
西東京市の池澤隆史市長は協定締結後に、ワクチン接種内容を知らせるチラシ配布で明治生命が全面協力したことに感謝。「西東京市は『健康応援都市』を掲げて健康づくり、まちづくりを進めてきた。今後も一層連携を深めていきたい」と話した。
協定締結の窓口となった市企画政策課の栗田和也課長は、内容や今後の協力のあり方を説明したうえで明治生命側の提案に触れ、「ウオーキングイベントの共催、住民健康意識調査など、提案は具体的で実現性のある内容で、とても感謝している。今後も連携していきたい」と期待していた。
企画政策課によると、防災や公園活用など個別テーマによる企業連携もあるけれど、広範囲の「包括連携協定」を締結したのはセブン-イレブン・ジャパン、大塚製薬に次いで3例目という。
明治安田生命が当日配布した資料によると、同社は健康づくりを目指す「みんなの健活プロジェクト」とともに、地域づくりのための「地元の元気プロジェクト」を進め、36都道府県の375区市町村と連携協定を締結。コロナ禍で影響を受けた自治体に、従業員募金と同社の寄付を併せた「わたしの地元応援募金」から寄付するなど財政面の支援も実施しているという。
(北嶋孝)
【関連情報】
・明治安田生命保険相互会社との包括連携協定の締結式を実施(西東京市Web)
・東京都西東京市との「包括連携協定」の締結について(明治安田生命)
- 情報欄も4月以降の更新停止 - 2024年3月24日
- 『北多摩戦後クロニクル』3月19日発売 「ひばりタイムス」連載記事を書籍化 - 2024年3月8日
- 東京新聞が「ひばりタイムスの10年」紹介 メディアに掲載されたひばりタイムスの活動は… - 2024年2月27日