アレルギー対応ホットラインを開設 西東京市、医師会、公立昭和病院の3者間で

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙子育て・教育健康・福祉 オン 2015年8月24日

 子どもが食べものなどによるアナフィラキシー・ショック(急性アレルギー症状)を起こしたとき的確に対応できるか-。3年前に調布市の小学校で昼食後に5年生が死亡する事故があってから各自治体や学校で対応策の取り組みが進んでいたが、西東京市は8月24日(月)、同市医師会、公立昭和病院(東京都小平市)との3者間で、症状が出た場合の判断や救急搬送受け入れなどに対応する専用ホットラインを開設する、と発表した。

 

 

丸山浩一市長

アレルギー対応ホットラインの覚書締結を発表する丸山浩一市長

 

 記者会見で丸山浩一市長は「これまで教育委員会と病院間でアナフィラキシー対応のホットラインを開設し、小中学校の児童・生徒に対応した例はあるが、行政が加わって保育園の園児らに対象を広げ、医師会も参加してより的確な医師の判断が期待できる『3者間の覚書』締結は全国的にも珍しいのではないか」と述べた。

 ホットラインは昭和病院に設ける医師直通電話。子どもたちにアレルギー反応が起きた際、学校や保育所の教職員らが症状判断や救急搬送などの相談ができるほか、発症した子どもたちを診る医師も参考にできる。覚書の締結は8月26日の予定。9月1日から運用を開始する。

 昭和病院は、東京多摩地区の小金井市、小平市、東村山市、東久留米市、清瀬市、東大和市、武蔵村山市、西東京市の8市により構成されている地域の公立病院。同病院によると、アナフィラキシー対応のホットラインは小平市(今年1月)、小金井市(同2月)に続いて西東京市は3件目だが、医師会が加わった3者間のホットライン開設は同病院として初めてという。

 調布市は小学生死亡事故を受けて2013年8月、狛江市とともに東京慈恵会医科大学附属第三病院(東京都狛江市)の間でアナフィラキシー対応ホットラインの覚書を結んでいる。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・アナフィラキシー対応ホットラインに関する覚書(昭和病院・西東京市・西東京市医師会)>>
・西東京市食物アレルギーへの対応に関する今後の取組方針(平成27年7月21日、西東京市・西東京市教育委員会)>>

・公立昭和病院 >> http://www.kouritu-showa.jp/index.html
・西東京市医師会 >> http://nishitokyo-med.jp/

 

北嶋孝
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