子どものSOSに気付きたい 「放課後キッチン・ごろごろ」オープン
子どもたちの孤食が進み、心を開く友達をつくりにくい世の中になったと言われ始めたのは、いつからだろう。言うだけでなく、すぐ起ち上がる人たちがいて、居場所と食事を提供する試みが西東京市でも始まりました。田無スマイル大学の富沢木実さんにその報告を寄せてもらいました。(編集部)
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3月14日は、「放課後キッチン・ごろごろ」オープンの日。どんな様子かお邪魔して来ました。
「放課後キッチン・ごろごろ」(代表石田裕子さん)は、最近全国的に増えている「子ども食堂」の一つです。学校、家庭に続く第三の居場所をつくり、地域の子どもと大人たちとが顔見知りになろうという試み。「キッチン」と名前にあるように、皆と一緒に暖かい食事もとることができます。今日は、地域のお母さんたちがカレーとサラダを作ってくれました。コーヒーなども飲み放題。これからは、子ども達もお手伝いするようです。
私が行った時間帯には、小学四年生の男子3人と来年一年生になる女子1人が遊んでいました。FM西東京の生放送の取材も入っていて、子ども達は大はしゃぎ。取材に大きな声で答えていました。ゲームをしたり、じゃれあったり。
2015年に田無公民館が実施した連続講座「子どもの貧困に向き合う地域をつくる」を受講した人たちが、自分たちでできることからはじめようと、「西東京わいわいネット」をつくり、公民館の実習室を使って「作って食べるわいわいクッキング」をスタートさせました。子どもと大人たちがわいわい言いながら一緒にお昼ご飯をつくって食べ、そのあと、絵本の読み聞かせやゲームなどをして遊ぶというものです。
そのスピン・オフ第1号が「放課後キッチン・ごろごろ」とのこと。石田さんは「子どもらのSOSの気配をいち早く感じられるようにするために、まずは、地域の子どもと大人が顔見知りになり、心を通わせたい。友達が友達を呼んで、輪が広がって欲しい」と願っています。
「放課後キッチン・ごろごろ」は、西東京市社会福祉協議会の地域活動拠点「ほっとハウスみどり」(緑町2-20-8)を借りて、毎月、第二月曜日と第四木曜日の午後4時から8時まで、まずは1年間続ける予定とのこと。子どもは無料、大人は300円の参加費が必要です。小学生は6時まで、中学生、高校生も歓迎です。
(富沢木実)
【関連リンク】
・新規拠点「ほっとハウスみどり」見学会(西東京市社会福祉協議会)
・こども食堂ネットワーク
・子どもの見守り、いろいろ(まちおもい帖2)
【筆者略歴】
富沢木実(とみさわ・このみ)
生まれ育った西東京市で、「自分たちのまちを良くするのは自分たち」と考え、行動する人を増やすためのさまざまな活動をしている。田無スマイル大学実行委員会代表。法政大学地域研究センター客員教授。
朗報ですね!
はじめまして。
私も子供の頃は貧困に苦しみました。
今現在も貧困です(笑い)。
子供たちのためにしてあげられる事があればと思いメールしました。
できることがあればご連絡ください。
ひばりヶ丘に住んでいます。