「謙虚に反省して今後の対応を検討」 丸山市長が災害対応で答弁

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙環境・災害 オン 2016年9月25日

避難先は「計画外」施設

 勧告を受けたほとんどの住民は、東伏見5丁目の市民交流施設、東伏見コミュニティセンターに市の車で移動した。防災計画で最寄りの避難場所となっている東伏見小学校(東伏見6丁目)ではなかった。どんな理由で避難先が「計画外」の施設になったのか。9月12日の建設環境委員会で不透明だった理由が、20日の同委員会で明らかにされた。

避難先となった東伏見コミュニティセンター

避難先となった東伏見コミュニティセンター

 

 危機管理室の坂本眞実室長の冒頭説明によると、「避難する人が4世帯5人と少なく、小学校の広い体育館よりも、空調設備が整い、和室のあるコミュニティセンターが適していると判断した」という。

 危機管理室は、当日休館だったコミュニティセンターの指定管理者と連絡し、館内に住民が避難する部屋を確保した。しかし、計画で避難場所に指定された東伏見小学校には、「(避難場所にならないことを)連絡していなかった」(河野源特命主幹)。

 それでも教育委員会の対応に抜かりはない。21日の予算特別委員会で前田哲教育長が説明したところによると、避難先がコミュニティセンターになったと危機管理室から連絡が入ったあと、教育委員会が自主的に、学校校長ら関係者に情報を伝えていた。

 災害対応質疑の口火を切った稲垣裕二氏(自民党)は「今回の避難先がよくないと言っているわけではない。急傾斜地崩壊危険箇所は市内でここだけ。避難する住民も少ないのだから、むしろコミュニティセンターを避難場所に指定するなど、防災計画にきちんと位置付ける必要があるのではないか」と指摘した。>> 次ページ

 

指定された急傾斜地崩壊危険箇所。東京都の土砂災害警戒区域等マップから(クリックで拡大)

指定された急傾斜地崩壊危険箇所。東京都の土砂災害警戒区域等マップから(クリックで拡大)

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